寺家ふるさと村と横穴古墳群めぐり:小田急線・鶴川駅(024)―12.5km

[区間4]  (11) 三輪の森ビジターセンター⇒(13) 下三輪玉田谷戸横穴墓群

(11) 三輪の森ビジターセンター―(12) 電波中継塔―(13) 下三輪玉田谷戸横穴墓群

(11) 三輪の森ビジターセンター

三輪緑地の散策拠点として2018年4月にオープンした三輪の森ビジターセンターには、トイレ、休憩所、郷土資料展示室、情報コーナー、自動販売機がある。
町田市トップページ > 文化・スポーツ > 公園・レクリエーション > 代表的な公園・レクリエーション施設 > 三輪の森ビジターセンター によると、

  • 開館時間:午前9時から午後4時まで
  • 休館日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は、翌火曜日)、1229日から13日まで
  • トイレ:利用時間はビジターセンター開館時間と同じです。(みんなのトイレあり)

三輪の森ビジターセンターが出来た経緯が、「町田・三輪緑地に「里山散策」拠点 地元住民の願いかなう」『相模原町田経済新聞』(2018.04.20) に書いてある。センター開設の発端は、都市計画緑地に隣接する市街化調整区域で起きた「ペット霊園」開発計画だったとのこと。
森の地図は、「町田都市計画緑地第27号三輪緑地・三輪の森ビジターセンター」のパンフレット「三輪緑地」にある。ただし、このマップにある①②③をたどる道は、私がしらべた他の地図によるルートとは違っているようだ。歩かれる方は、ビジターセンターの方にルートを確認していただきたい (歩いたあとでこのパンフレットを目にしたため、私はビジターセンターの方にうかがうことができませんでした)。

(12) 電波中継塔、三輪の森

歩いていく「三輪の森」は、環境省「生物多様性保全上重要な里地里山」に選定されている (環境省 > 自然環境・生物多様性 > 里地里山の保全・活用 > 選定地一覧 > 選定地分布_関東 > 選定地分布_東京都 > 三輪町の森)。
三輪の森が現在のように歩けるようになったのは、「みどりの会」にあつまった人たちの力によるものらしい 。

 1960年代まで、町田市は純農村地帯であり、田畑がある三輪緑地は地域の人々にとってなくてはならないものであった。しかし高度経済成長期を迎え、市が都市化していく傍ら、三輪緑地に立入り整備する人々は減少し続け、次第に鬱蒼とした入ることすら容易ではない姿へと化してしまった。

 しかし、1996年11月、三輪緑地を自然と調和した公園として整備する方針を決定したことから大きく動き出す。市の担当職員で、現在はみどりの会の会員でもある木田俊廣さんは「里山を管理、維持していくことができるのは、かつて里山を生活の基盤としていた地域の人々の協力なしにはできない」と考え、町田市在住で森づくり活動に関心の深かった初代会長に森づくりの話を持ち出し、「地元の人々に愛される団体になって下さい。」と、保全を市民の手に委ねた。そうして、三輪緑地の一部、面積0.7haの「二本松下」の管理保全を行う「三輪みどりの会」が2001年9月2日に誕生した。

日本NPOセンター「NPOひろばTop >企業CSR・社会貢献活動 >花王株式会社」より

ほんとにこの道でいいんだろうか???と不安になりながら、山道を登っていく。枝道がいくつかあるが、しっかりした踏み跡をたどっていくと、右手に携帯電話の基地局らしい塔が見えてくる。
このあたりで南東方向に登っていた道は、右のほう、西へと進路を変える。電波塔を回り込んだら、尾根筋にのったらしく、ほぼ平坦な山道になり、東京都町田市と神奈川県川崎市との境界を示す標識が、点々と地面に見える。尾根を境に、町田市側は「三輪の森」で、川崎市側は「寺家ふるさと村」と、行政的には異なるが、それぞれ自然環境を保全する取り組みがなされている。
やがて、三輪の森ビジターセンター手前で別れた直進コース(Googleマップの青線)と合流し、寺家(じけ)町へ下る道、杣谷戸(そまやと)への道へと分かれる峠に出る。下三輪玉田谷戸横穴墓群へは、杣谷戸方面に向かう。

[区間5]  (13) 下三輪玉田谷戸横穴墓群⇒(16) 寺家ふるさと村 四季の家

(13) 下三輪玉田谷戸横穴墓群―(14) 水車小屋―(15) 新池―(16) 寺家ふるさと村 四季の家

(13) 下三輪玉田谷戸横穴墓群

杣谷戸方向に少し歩いたところに、下三輪玉田谷戸横穴墓群があった。ここには、6世紀末から7世紀ごろと推定される4基の横穴墓が確認されている。特に1、3号の2基は、天井部分に屋根構造を浮き彫りで表現した、全国でも珍しい「家形横穴墓」で、都内でもここだけとのことだ。
いずれの横穴墓も鉄柵があって、中にはいることはできない。1号は、保存のために、入口が完全にふさがれている。
それより、ここでも蚊よけをしているのに、大量の蚊が耳元でブーンと舞っていて、ゆっくりできない。早々に退散した。
詳しい説明が「古墳なう > 「玉田谷戸横穴墓群」(東京都指定史跡)」にあります。

(14) 水車小屋―(15) 新池

「寺家」方向に山道を下っていくと、右手に田んぼが見えてくる。森を抜けた左角に水車小屋がある。
正面にたんぼの緑が、目にやさしい。田んぼは神奈川県、水車小屋から東側も神奈川県だ。このあたりは、東京都と神奈川県が入り組んでいる。
寺家ふるさと村の田んぼを右に見ながら「寺家ふるさと村 四季の家」へ向かう。道沿いには、日本料理店 寺家 ひらさわ南農産物直売所・お休み処南カフェ ジーケーSantaなどが点在している。

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