秋川の清流に沿って静かな里山あるき(111)14.5km

コースの特徴
桜のとき、新緑のとき、紅葉のとき、あでやかで美しい風景が目の前に広がります。
東京の西部、武蔵五日市駅を起終点に、秋川の流れに沿った、ほのぼのとした里山歩きを楽しめる14.6kmのウォーキングです。
総歩行距離が長すぎるという方には、11km、8km、6kmのコースもつくりました。コース全体は、緩やかな登り坂・下り坂がある舗装道路を歩きます。「瀬音の湯」から石舟橋にかけては、土の道です。
道々には、神明社、お地蔵さま。
草花や野鳥の鳴き声を聞き、清流を見ながらのコースを楽しめます。
桜や紅葉のころ、「徳雲院」や「龍珠院」は楽園にいると感じるでしょう。
「瀬音の湯」での足湯をお薦めしま~す。
瀬音の湯から十里木へ向かう途中の吊り橋「石舟橋」は、四季折々に表情を変え、新緑から紅葉、雪景色も楽しめます。このあたりを散策するのもお薦めです。
JR五日市線・武蔵五日市駅―五日市郷土館―みえこさんの手作りこんにゃく―落合橋―徳雲院―五柱神社―神明社―龍珠院―西青木平橋―秋川渓谷 瀬音の湯―バス停「十里木」―JR武蔵五日市駅
のんびり歩きたい方には、途中、2か所でショートカットできます。
また、疲れた方は、途中からバスで武蔵五日市駅に戻ることができます。
もっと歩きたい方には、阿伎留神社に立ち寄るコースも用意しています。
コースの写真はコチラをクリック ⇒ 「111-秋川の清流に沿って静かな里山あるき」
コース地図をご覧ください。
地図中、緑色の線はハーフコースです。赤色の線は、オプションコースです。
コース距離です。*カッコの数字は、コース地図の番号に対応しています。
ポイント | 区間距離 | 累計距離 |
(01) 武蔵五日市駅 | ||
(02) 五日市郷土館 | 1,310m | 1,310m |
(04) みえこさんの手作りこんにゃく | 1,870m | 3,180m |
(06) 落合橋 | 1,670m | 4,850m |
(07) 徳雲院下り口 | 356m | 5,206m |
(09) 徳雲院出口 | 90m | 5,296m |
(10) 五柱神社 | 775m | 6,071m |
(11) 神明社 | 839m | 6,910m |
(12) 龍珠院 | 143m | 7,053m |
(14) 西青木平橋 | 1,040m | 8,093m |
(16) 信号「荷田子」 | 1,050m | 9,143m |
(19) 秋川渓谷 瀬音の湯 | 967m | 10,110m |
(21) バス停「十里木」 | 545m | 10,655m |
(22) 信号「小中野」 | 2,060m | 12,715m |
(27) 阿伎留神社出口 | 1,100m | 13,815m |
(28) 武蔵五日市駅 | 764m | 14,579m |
コースの説明 *カッコの数字は、コース地図の番号に対応しています。
(01) 武蔵五日市駅
J R五日市線は、武蔵五日市駅の北にある山から採掘した石灰岩等を運搬するために、浅野セメント(現在、日本セメント)が1922年に建設しました。その後、南武鉄道に買収・合併され、1944年に国有化されました。
(02) 五日市郷土館
500万年前まで、武蔵五日市駅の隣・武蔵増戸駅あたりまで海でした。そして、秋川渓谷に沿った一帯には縄文人が生活していました。郷土館には、里や川の暮らしの紹介、古生代から新生代の地層から発見された化石も数多く展示されています (詳しくは「五日市郷土館 | あきる野市」をご覧ください)。
館内には、自由民権のなかで1881(明治13)年に起草された「五日市憲法」に関する展示があります。この憲法草案は全204条からなっていて、そのうち150条を基本的人権について触れ、国民の権利保障に重きをおいた、当時としては画期的な内容が含まれ、現日本国憲法に近い内容もみられます。
皇后さまは2012年1月、天皇陛下と郷土館を訪れ、展示されている草案を視察しました。そして、「皇后さまは二十日、七十九歳の誕生日を迎えられた。宮内記者会の質問に寄せた回答文書で、明治憲法の施行に先立って東京・奥多摩地方で起草され、基本的人権尊重や教育の自由などに触れた『五日市憲法草案』について、『世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います』と強い感銘を受けたことを明らかにしました」(東京新聞 朝刊 2013年10月20日)。
(03) 旧市倉家住宅
もともとは北に800メートルほど離れた場所にあって、五日市郷土館の敷地に移設されました。江戸時代末期の構造・形式をよく残し、建築の質の高さと当時の生活様式を伝える入母屋(いりもや)造りの茅葺きで、養蚕技術の変遷を伝える構造や改造跡もあります。
(04) みえこさんの手作りこんにゃく(2015年に訪れたときは「田中さん」となっていました)
檜原街道旧道と別れて細い道を右手に進むと、集落がとぎれ、左下に北秋川を覗きながら、植林地帯を歩くようになると、「星竹通り」です。所々に別荘らしき建物もあります。住宅が集まって見えてきたところが星竹集落で、2015年に訪れたときには、手づくりの饅頭とコンニャクを食べさせていただきました。今回訪れたときは、「みえこさん」というお名前に変わっていて、あいにくお留守だったので、以前のように食べられるのかどうかは確認していません。南に広く開けた見晴らしのいい庭の正面には、かつて戸倉城があった「城山」が見えます。
(06) 落合橋
自家製コンニャク販売店、燻製製造・販売店を過ぎると落合橋です。橋の脇から下りた川原で休憩できます。トイレもあります。疲れた方は、ここから「秋川渓谷 瀬音の湯」へ直行して、ゆっくりお湯につかるのもいいでしょう。十里木交差点、石舟橋を経て、800メートルです。
(08) 徳雲院
落合橋を出発して都道201号の登坂を歩くとすぐ、左手下を流れる養沢川に沿って徳雲院(臨済宗)の境内が見えてきます。ここは、白梅が咲き、春には桜の花びらが寺への坂道をピンク色に染め、夏にはホタルが乱舞するそうです。
(10) 五柱(いつはしら)神社
小高いところに在る五柱神社の境内に、高さ52メートル、幹周りが8メートル、樹齢400年の杉がそびえたっていて、このあたりの集落のどこからでも見ることができます。近くで農作業をしていたお年寄りによると、この樹の根元に穴があいていて、小学生のころ、穴をくぐって遊んでいたそうです。いま、根元の穴のところには、小さな祠があります。
(12) 龍珠院
1363(貞治2)年に開創され、徳川家より寺領高九石八斗に封地された御朱印がある臨済宗建長寺派の寺院で、本尊は観世音菩薩です。現在の本堂は1792(寛政4)年に再建されました。春は桜、とくに枝垂れ桜が見事で、三つ葉つつじ、秋の紅葉が楽しめます。疲れた方は、ここから1,000メートルで「瀬音の湯」に直行できます。
(14) 西青木平橋
壁のように切り立った両岸の間を秋川の清流が流れています。橋からは、芽吹きや新緑、紅葉、雪景色を楽しむことができます。ここから、秋川の対岸にわたり、檜原街道を歩いて、「瀬音の湯」に向かいます。
(19) 秋川渓谷瀬音の湯
あきる野市が2007年、総工費約25億円で建設した日帰り温泉で、レストラン、物産販売所、宿泊施設があります。また、屋外に無料の足湯もあって、いい気持ちになります。ただし、日帰り温泉はとても人気があるようで、休日は入浴客が多くて入場制限をしているようです。とくに紅葉の時期には、入るのに時間がかかるかもしれません。詳しくは、「秋川渓谷 瀬音の湯 公式ホームページ|東京都あきる野市 「渓谷の駅」」をご覧ください。
(20) 石舟橋
瀬音の湯から十里木まで行く途中にある、長さ96mの歩行者専用の橋で、渓谷と紅葉の絶景スポットです。紅葉の時期、石舟橋は真っ赤なモミジに彩られます。この地域を題材にした映画「五日市物語」の舞台になりました。
ハーフコース、オプションコース
ハーフコース①
(19) 秋川渓谷瀬音の湯 まで歩き、バスで武蔵五日市駅へ戻る (歩行距離約10.1キロメートル)。「瀬音の湯」始発のバスもありますが、これに乗ってしまうと、石舟橋に寄らなくなってしまうので、(21) バス停「十里木」まで歩いて、ここからバスに乗るのがいいでしょう (歩行距離約10.7キロメートル)。ただし、休日は武蔵五日市駅へのバスが登山客などで満員になり、乗れないおそれがあります。その場合は、石舟橋に寄ったら「瀬音の湯」に戻って、「瀬音の湯」始発のバスに乗るのがいいでしょう (歩行距離約10.9キロメートル)。
ハーフコース②
(06) 落合橋からコースと別れ、(21) バス停「十里木」、(20) 石舟橋を経て、(19) 秋川渓谷瀬音の湯 でゆっくりし、「瀬音の湯」始発のバスで武蔵五日市駅へ戻る (歩行距離約5.7キロメートル)。
ハーフコース③
(12) 龍珠院から(19) 秋川渓谷瀬音の湯 へ直行する (歩行距離約8.1キロメートル)。瀬音の湯からは、「ハーフコース①」の説明をお読みください。
十里木発バス発車予定時刻(武蔵五日市駅行;2018年4月1日改正)
[平 日] 12: 10, 40/13: 09, 40/14: 08, 39/15: 10, 38/16: 09, 58/17: 18, 31, 40
[土・休日] 12: 08, 40/13: 09, 38/14: 10, 39/15: 19, 20, 34, 59/16: 49/17: 00, 15, 31瀬音の湯発バス発車予定時刻(武蔵五日市駅行)は、コチラ
オプションコース①
(07) 徳雲院下り口 から階段を下り、養沢川の川沿いにかつてあった遊歩道を上流に歩いていくと、途切れます。無理をせず、徳雲院の境内をとおって都道201号に合流しましょう (歩行距離が320メートルぐらい増えます)。
オプションコース②
(22) 信号「小中野」から、(23) 岩瀬峡、(24) 佳月橋、(25) 小和田橋、(26) 阿伎留神社を経て、(27) 阿伎留神社出口で、コースに合流する (歩行距離が620メートルぐらい増えます)。
ちょっと寄り道
弁当販売「うめや」 武蔵五日市駅から400メートル歩いた右手にある小さなお店。揚げ物中心のお弁当を販売しています。手づくりで出来立ての揚げ物だけでもOKです。定休日は月曜日で、午前8時30分から営業しています。
寿司・総菜の店「一越」 檜原(ひのはら)街道の旧道に入るところある小さなお店。耳が少し遠いおじいさんが、一人で店番をしています。手作りで温かい山菜おこわ、栗おこわが1個100円、ジャガイモにチーズとコーンを練り込んだ手作り「いももち」が1個50円、焼いてある小鯵の干物が1袋100円。こんな値段でいいのかと、買う方が戸惑ってしまいます。年中無休、午前8時から、売り切れるまで営業です。
そのほかのお店は、下記の地図を参考にしてください。