カタクリ・サクラ・湧水の白子川中流域を歩く:大泉学園~和光市駅 (507)―10km

507-カタクリの花

[区間2]  中里泉公園~土支田八幡宮

この区間は、カタクリ湧水を楽しむ本コースの核心部で、白子川の中流域になります。白子川に沿って、ソメイヨシノも植えられています。
「白子川」の語源は、推測ですが、現在の和光市に残っている「白子」という町名ではないかと思います。白子は、江戸時代、川越街道の宿場で、豊富な湧水を使った酒造りが盛んでした。 この「白子」は、「新羅 (シラギ)」から転訛したという説もあります。

長久保道の碑

光が丘地域からこの(これから行く もみじ山)あたりは、2020年2月現在、道路の拡幅工事が行われており、近い将来、大江戸線が延伸されてくる計画で、大きく変貌しそうです。
長久保道の碑の裏の林は金網フェンスで囲まれています。清水山の森のカタクリ保護区域です。金網の間から覗くと、「かたくり花生育観測地」という表示も見えます。カタクリの花が咲く3月下旬頃の期間だけ、金網の中に入ることができます。
清水山の森の入口は、ここから右側に坂を上り、4階建ての大きなマンションの先を左へまわりこんだ先にある南口と、ここから真っすぐ、フェンスを右手に見ながら進んだところと、2か所あります。

清水山の森

清水山の森は、東京23区内で唯一の大規模なカタクリ群生地で、10万株のカタクリが自生しているそうです。
詳しい案内が、練馬区トップページ > 観光・催し > ねりまの案内 > ねりまの風景 > ねりまの公園 > 区内の公園の紹介 > 区立の庭園と主な公園 > 清水山の森 にあります。
地元の大泉みどり会の皆さんが、ヤマユリ(ユリ科;花期は6月下旬~7月中旬)、キツネノカミソリ(ヒガンバナ科;開花期は7月下旬~8月中旬)、ヒガンバナ(マンジュシャゲ) を移植して手入れをされています。

2020年3月26日、カタクリの開花時期に訪問しました。

稲荷山憩いの森 (前半部)
稲荷山憩いの森入口

白子川の崖線斜面に広がる、練馬区で最も広い「憩いの森」で、クヌギやコナラ、エゴノキなどの落葉樹が自生しています。春にはカタクリサクラが咲き、秋には紅葉も楽しめます。
稲荷山憩いの森は、トイレのある入口から豊楽園神社までの急傾斜がある一角(前半部)と、豊楽園神社のそばの湧水池から土支田八幡宮に至るなだらかな斜面の一角(後半部)とに大きく分かれます (このほかに立ち入りができない一角もあります)。
森の中は、ロープをはって、カタクリなどの植生を保護しています。柵の内側を歩きましょう

稲荷山憩いの森 (後半部)

後半部にもカタクリの咲くところがあります。カタクリ保護のために、柵から出ないように気をつけましょう。
出口に近いところが、右側にゆるい傾斜でひろがっています。その一角に、祠があったような跡が残っていました。これは推測ですが、かつて稲荷神社がまつられていたのかもしれません。

2020年3月26日、訪問しました。清水山の森よりもこちらのほうが、カタクリが密集して群生しています。また、こちらはあまり知られていないようで、訪れる人はほとんどいません。
数年後、都営大江戸線が光が駅から延伸すると、交通便利な場所になって、大勢の人が見物に訪れるのかもしれません。

土支田八幡宮

うっそうとした森の中に、鎌倉時代末の創建と伝えられる土支田八幡宮はあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください