大國魂神社・武蔵野国国府、いききの道をたどる (089-1)

01-京王線・府中駅~06-大國魂神社一周

京王線・府中駅⇒大國魂神社大鳥居⇒武蔵国府跡国衙地区⇒ふるさと府中歴史館⇒大國魂神社境内⇒(武蔵国府跡国司館地区)

京王線・府中駅に来たのは、会がこのコースの例会を実施した2012年4月11日が最後だったから、もう10年近く前になる。
電車から降り、ホームからエスカレータで階上に昇り、改札口から出て、どちらへ行っていいのかとまどってしまった。

改札口から出て、正面の窓から外を見ると、階下に広場と、それを取り囲んで大きなビル群が建っていて、駅とビル、ビルとビルのあいだは回廊でつながっている。駅南口の一角を占めて密集していた、猥雑で安くて楽しかった飲み屋たちは、どこへ消えてしまったのだろうか (ミッテラン府中という商業ビルは、2021年6月にグランドオープンしたばかりだ)。

そんなことを想いながら、改札口を出て右へ、府中駅のビルの2階の通路をすすみ、ケヤキ並木にやってきた。

大國魂神社大鳥居

大國魂神社

大國魂神社は武蔵国の国府の斎場で、周辺を含む一帯が、国司が政務を行う区画=国衙(こくが)だった。

大國魂神社は大國魂大神[おおくにたまのおおかみ]を武蔵国の守り神としてお祀りした神社です。
この大神は、出雲の大国主神と御同神で……

孝徳天皇(596-654)の御代に至り、大化の改新(645)ののち、武蔵の国府をこの処に置くようになり、当社を国衙〔こくが〕の斎場とし、国司が奉仕して国内の祭務を総轄する所にあてられた。……

後に本殿の両側に国内著名の神、六所[ろくしょ](小野大神〔一ノ宮/東京都多摩市一ノ宮〕・小河大神〔二ノ宮/東京都あきる野市二宮〕・氷川大神〔三ノ宮/埼玉県さいたま市大宮区高鼻町〕・秩父大神〔四ノ宮/埼玉県秩父市番場町〕・金佐奈大神〔五ノ宮/埼玉県児玉郡神川町二ノ宮〕・杉山大神〔六ノ宮/神奈川県横浜市緑区西八朔町〕) を奉祀して六所宮とも称せられるようになった。

大國魂神社公式HP 「御由緒」より

大國魂神社境内の案内図は、⇒ 神社TOP > 境内のご案内 が詳しい。隋神門をくぐり左の鼓楼を眺め、中雀門から拝殿にすすみ、本殿の周りを左回りに、水神社、松尾神社、巽神社、東照宮、住吉神社・大鷲神社へお参りしよう。そこから左(西)へ曲がると、大きな鳥居が府中街道に面して立っている。

府中ふるさと歴史館

大國魂神社境内の大鳥居と隋神門の中間にある府中ふるさと歴史館で周辺の歴史知識を得てから、武蔵国府跡の国衙地区・国司舘地区に立ち寄ったほうが、より興味深く見学できるだろう。

武蔵国府跡国衙地区

1976年から武蔵国衙を調査するための発掘調査が行われ、中枢区画の解明が進められてきた。「武蔵国府跡国衙地区」がその場所で、赤塗の杭が立てられている。
「武蔵国府跡 国衙地区」でスマートフォンをかざすと、3Dグラフィックで再現された武蔵国府の「国庁」を、実際にそこにあるかのように見ることができる観光アプリ「ぶらり国・府」がある (「府中と国分寺の魅力がいっぱい!観光アプリ「ぶらり国・府」」をご覧ください)。

国史跡武蔵国府跡(国司館こくしのたち地区)

2018年に「国史跡武蔵国府跡(国司館こくしのたち地区)国司舘」「家康御殿史跡広場」が、大國魂神社とJR武蔵野線・府中本町駅とのあいだにオープンした。ここは武蔵国の行政トップ=国司の公邸があったところで、VR(バーチャル・リアリティ)映像も見られるらしい (訪問時にこの存在を知らず、実際に確認していません。新型コロナウイルス感染症の感染状況によっては、VR専用スコープの貸し出しは中止されます)。

 

大國魂神社西側の大鳥居を出て、府中街道を信号で渡った角に国司舘がある。国司館に寄らない場合は、そのまま府中街道を左(南)へ、坂を下っていこう。

  

京王線・府中駅⇒大國魂神社大鳥居⇒武蔵国府跡国衙地区⇒ふるさと府中歴史館⇒大國魂神社境内⇒(武蔵国府跡国司館地区) =地理院地図にコースを記入【以下同)

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