サクラ・紅葉、森林浴を楽しむ府中の公園めぐり (089-2)

24-京王線・多磨霊園駅踏切 ⇒ 32-浅間神社

京王線・多磨霊園駅 ⇒ (常久公園・トイレ)⇒上染屋八幡神社⇒野溝緑道入口⇒野溝緑道⇒人見稲荷神社参道⇒人見稲荷神社

多磨霊園駅から踏切を横切る東郷通りを120m行った信号「多磨霊園駅北」を左折し、道路整備されてきれいだが、単調な九中通りを北へ歩く。
品川街道との交差点を横切り、旧甲州街道との交差点で左方向にちょっと寄り道すると、蔵のある大きな屋敷が見えたりする。九中通りをさらに北へ進むと、交通量が多い甲州街道にぶつかる。交差点の右に、鳥居が見える。

上染屋八幡神社

正面が上染屋八幡神社。手前は、甲州街道。
 

甲州街道に面して鳥居がたち、北に参道が伸びている。正面に立派な拝殿があり、木々にかこまれた境内はシンプルだ。
境内の案内を要約すると、

正慶2(1333) 年に上野国碓氷郡八幡から武蔵国府に遷座したとの言い伝えがあり、正平11 (1356) 年に武蔵守新田義宗が社殿を再建したが承応2(1653) 年の玉川洪水で社地が流失し、現在の地に遷座した。

とのこと。
ご祭神は応神天皇で、御神徳は「大陸文化を我が国に輸入し、日本の文化興隆をはかる。母子神の信仰、すなわち母が子を抱きかかえ、慈愛 (いつくしみ) を以って、これをはぐくみ育てる大愛を本願としている」とある。

野溝緑道

上染屋八幡神社 を西側から失礼して、浅間山通りを北へ歩く。信号の先に、野溝緑道の入口がある。畑地のあいだを縫う細い道だ。

人見稲荷神社

野溝緑道を抜けて北に向かうと、すぐに人見街道に突き当たる。人見街道は、武蔵国府八幡宮と杉並区大宮2丁目にある大宮八幡宮とを結ぶ、古くからの街道だ。近藤勇生家跡の前も通っている。「人見」という名称の由来は、これから訪れる浅間山が、昔、敵の来襲など人の動きを見張る場所であったことからだという説があるそうだ。浅見山は、別名「人見山」とも言われる。
人見街道を右折する。昔の風景を思わせる道で、蔵も見える。蔵の向かい側に庚申塔と鳥居があり、どこまで続くのかと心配になるほど、細い参道が北へ向かって伸びている。人家のあいだをすり抜け、道を横断し、畑の間を300m弱進んでいくと、正面にこんもりとした森が見えてくる。人見神社だ。

人見稲荷神社は、こんもりとした森のなかの丘の上にある。鳥居から、階段を上る。木々につつまれた神社だ。この丘は、古墳なのだろうか?

境内には、興味深いものがあった。ひとつは、浅間神社遥拝所だ。しめ縄で結界を張られたその場所は、立ち入ることがはばかられる、えたいのしれない空間だ。それにしても、ここから400mも離れていない浅間神社を、なぜここから遥拝したのだろう? 浅間神社は、日常は立ち入れない聖域だったのだろうか、空想がふくらんでくる。
もうひとつは、境内社の祓戸神社で、御祭神は、国中の罪や穢れを清める祓戸四柱の神=瀬織都比咩命・速開都比咩命・速佐須良比咩命・氣吹戸主命だ。比咩は姫。

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