緑道を歩いて、なぎさの公園へ:西葛西駅~葛西海浜公園 (503)―6㎞

西なぎさ

コースの特徴

  • 東京メトロ東西線・西葛西駅から葛西臨海公園まで緑道を通っていきます。自転車専用道路が並行しているので、緑道は、歩行者だけが歩けます。両側の植栽をながめたり、聞こえてくる鳥の声に耳をすませたり、葛西かもめ橋や臨海橋からの眺めを見ていると、あっという間に葛西臨海公園に到着です。
  • 緑道にはユズリハ、エンジュサルスベリサンゴジュ、イヌシデ、コナラ、シラカシ、ヤマモモモリシマアカシア、マテバシイ、アラカシ、モッコク、タラヨウ、キンモクセイ、それにソメイヨシノヤマザクラフジなど多種多様な木が植えられ、ナンキンハゼ柿ノ木イロハカエデといった紅葉する木もあります。
  • 葛西臨海公園は、外周を一周してみました。一周4kmある広い公園で、広場などに置かれたベンチに横になってのんびりしている人たちの姿が見られました。いろいろな楽しみ方ができます。園内には日本庭園や、広々とした芝生広場 (これからスイセンも植えていくらしい)、汐風の広場、展望広場、バーベキュー広場などがあって、そちらを散策するのもいいでしょう。鳥類園で、鳥たちのさえずりを聞いたり、餌をとる姿などを観察できます。有料ですが、マグロがゆうゆうと回遊するドーナツ型の大型水槽や国内最大級のペンギン展示水族館などがある葛西臨海水族園 (休園日:水曜および年末年始)、とくに晴れた日や夕方は高さ117mから富士山や東京湾の眺めを一望できる「ダイヤと花の大観覧車」も楽しめます。
  • 葛西海浜公園の西なぎさでは、季節によって潮干狩りや海水浴ができます。多目的トイレ、シャワーが無料で利用できます。大潮の干潮時間になると、潮がひいて沖合まで砂浜があらわれます。気象庁ホーム > 各種データ・資料 > 海洋の健康診断表 > 潮汐・海面水位に関する診断表、データ > 潮位表 > 潮位表 東京 で、満潮・干潮の時間と潮位がわかります。葛西海浜公園は2018年にラムサール条約湿地に登録されました。ここは砂泥干潟が保全されていて、二枚貝やカニ、小魚が豊富に生息しており、渡り鳥の飛来地になっています。

コースの概要

東京メトロ東西線・西葛西駅―子供の広場―緑道入口―新長島川親水公園―新左近川親水公園 葛西かもめ橋 入口―臨海橋(湾岸道路横断橋)入口―葛西臨海公園 入口―大観覧車レストハウス―芦ヶ池 (あしがいけ)―西なぎさ―葛西臨海公園船着場鳥類園入口――鳥類園ウォッチングセンター―鳥類園入口―中央園路―JR京葉線・葛西臨海公園駅

コースの地図

 歩き足りない方は、葛西臨海公園中央園地から、上記マップに青い線で描いたオプションコースをとおって、出発点の西葛西駅まで戻る (+7km) というのはいかがでしょうか。 

コースの区間距離

ポイント 区間距離 累計距離
東京メトロ東西線・西葛西駅  ―  ―
新左近川親水公園 葛西かもめ橋 入口 1,280m  
葛西臨海公園 入口 1,380m 2,660m
葛西臨海公園・葛西海浜公園・鳥類園一周
JR京葉線・葛西臨海公園駅
3,870m 6,530m

コースの説明

東京メトロ東西線・西葛西駅―子供の広場―緑道入口―新長島川親水公園―新左近川親水公園 葛西かもめ橋 入口

東京メトロ東西線は都心から乗ると南砂町駅をすぎて地上に顔を出し、荒川の鉄橋を越え、西葛西駅では高架になっています。地下鉄なのに、西葛西駅の改札はホームから階段をおりたところにあり、南口へ出るには、さらに階段をくだります。
東京メトロ東西線・西葛西駅の開業は1979(昭和54)年10月1日。JR京葉線・葛西臨海公園駅の開業は1988(昭和63)年12月1日で、翌1989(平成元)年6月1日に葛西臨海公園は、一部開園しました。
葛西臨海公園は京葉線が開通するよりずっと前に開園していて、西葛西駅から公園に行くために緑道がつくられたと思い込んでいたのですが、開業・開園日の時間経過を見ると、そうではないですね。そうすると、西葛西駅近くから公園まで2.5㎞もつづく緑道は、どうして出来たんでしょう? 川が流れていた暗渠のようにも見えます。・・・
ようやく1965年ごろの地理院地図を見つけました。それによると、この緑道はかつての海岸線で、緑道より西側にある清新町は埋立地でした。海岸線の南側は新左近川親水公園カヌー場があるところで、かつて左近川の河口でした。葛西臨海公園の大部分も、海でした。

それはともかく、この緑道は幅が広く、自転車道も完全に分離されています。緑道は、右側が住宅・都市整備公団が1983年に分譲した23階建ての清新北ハイツ住宅 (1〜12号棟) や都営住宅などの立ち並ぶ一帯、左側は、西葛西駅から旧江戸川まで東西3kmに及ぶ、野球場や公園などがつづく総合レクリエーション公園になっています。
行く手が開けて広い道が見える直前を、左側を並行する自転車道に移ると、葛西かもめ橋のゆるい上りスロープです。まっすぐ進んでも行けますが、左右に走る通りを迂回して横断しなければならず、また、自転車も通る道のほうが、新左近川親水公園カヌー場を見下ろせ、眺めがいいです。

新左近川親水公園 葛西かもめ橋―臨海橋 (湾岸道路横断橋)―葛西臨海公園 入口

葛西かもめ橋を渡り、自転車道と並行している緑道をすむと、小さな池があります。水はすくなく、夏になれば、もっと水が流れる?
臨海手洗所の先、右側に「江戸川区臨海球技場」と書かれた半円筒状のエスカレータがあります。何があるのかと思って、エスカレータでのぼってみました。すると、広大な多目的グラウンドと野球場が広がっていました。管理事務所の横から、階段で、緑道にもどれます。ここは、葛西水再生センターの上の人工地盤です。

階段を下りたところから100m弱すすむと、前方が道路にぶつかるように見えてきます。ここから、並行してはしる左側の自転車道に移り、緩い勾配のスロープをのぼって湾岸道路をまたぐと、葛西臨海公園です。

葛西臨海公園 入口―大観覧車レストハウス―芦ヶ池 (あしがいけ)―西なぎさ―葛西臨海公園船着場―鳥類園入口

京葉線のガードをくぐると、葛西臨海公園です。正面に「ダイヤと花の大観覧車」が大きく見えます。この観覧車は、園内のほとんどの場所から見えますので、どこにいるか分からなくなっても、目印になります。
こんかいは、時計と逆回りで公園外周約4kmを一周してみましたが、このコースにとらわれず、自由にあるきまわってお楽しみください。
園内の情報は、都立葛西臨海公園公式ツイッターでご確認ください。

公園内を2車線の舗装された道路が通っています。この道路に沿って歩けば、いま自分がどこにいるか、どちらに進めばいいか、わかりやすいですが、単調でもあるので、この道路から広場側を通る散歩道を選んで歩かれることをおすすめします。なお、この道路には「パークトレイン」が走っています (大人[中学生以上70歳未満]:300円、70歳以上・小人:150円=水曜日・年末年始など運休)

まず、公園のいちばん西にある芦ヶ池をめざし、それから、葛西渚橋をわたって西なぎさで潮干狩りをしました。ちょうど大潮で、沖まで潮がひいていました。泥と砂がまじり、いたるところに貝やカニの巣穴があいている砂浜で、歩いていくと小さな魚が泳ぎまわり、カニは穴に急いでもぐっていました。西なぎさには、足を洗うシャワーがあります。
2019年の場合は7月15日から8月25日まで、西なぎさ「遊泳ゾーン」で海水浴ができます。これは、長年にわたって次世代の子どもたちのために親しめる海(東京湾)をと活動してきた「認定NPO法人ふるさと東京を考える実行委員会」が東京都港湾局・東京都公園協会とともにすすめている事業です。

西なぎさから再び葛西渚橋を渡り、展望広場でのんびりし、海岸に沿って東へ歩いていくと、鳥類園への分岐があります。

鳥類園入口―鳥類園ウォッチングセンター―鳥類園入口―JR京葉線・葛西臨海公園駅

いままでとは雰囲気がかわり、鳥類園エリアは左右から樹木が生い茂り、見通しがきかない道にはいっていきます。東側には上の池(淡水池)が、西側には下の池(汽水池)があって、そのあいだに2階建てで円形のウォッチングセンターがあります。2階からは360度、池や森のなかの鳥たちを観察することができます。
こんかいは2つの池のあいだを通りましたが、さらに下の池の外周をまわって観察することもできます。ところどころに観察舎や観察窓があって、鳥たちが警戒しないように観察できます。
鳥類園のエリアを抜け、売店やレストランやホテルシーサイド江戸川などがある中央園路にくれば、もうJR葛西臨海公園駅です。

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