グリーン散歩:盆栽村・市民の森・大宮公園 (087)―8.5km

市民の森

ご注意ください。

  • 大宮盆栽村で見学できる「盆栽園」および「大宮盆栽美術館」は木曜日休館です。
  • そのほかの施設(「さいたま市立漫画会館」、市民の森の「展示温室」および「りすの家」、大宮公園の「埼玉県立歴史と民俗の博物館」および「大宮公園小動物園」)は月曜日休館です。
  • 臨時に休館することもありますので、お出かけ前に、各施設のホームページでご確認ください (青い太字になっている各施設名をクリックしてください。それぞれの施設のホームページにリンクしています)。

コースの特徴

  • JR宇都宮線・土呂駅を出発し、JR大宮駅に至るみどりがいっぱいのコースで
土呂駅前
土呂駅前
  • 外国人客も多く訪れる「大宮盆栽村 (盆栽園集合地域)」をたっぷり回ります。最初に「大宮盆栽美術館」を見学して、盆栽の見方・楽しみ方を勉強すると、より興味がわきますよ。
盆栽美術館
盆栽美術館
盆栽
盆栽美術館の内庭に展示されている盆栽。樹齢数百年。また、右側の盆栽の「盆器」は、ほとんど平ら。どうやって樹を支えているんだろう?

「ジン・シャリ」って言葉をご存じですか? 私は、盆栽美術館で、初めて知りました。ヒノキ科の真柏(シンパク)盆栽は、枯れて白くなったところを効果的に見せ、異様な姿が印象的です。その真柏の白くなった枝を「ジン (神)」、幹を「シャリ (舎利)」と呼ぶそうです。言い得て妙です。

盆栽
ジン、シャリが見事。
市民の森
市民の森の中央にある芝生広場
りすの家
市民の森にある「りすの家」。金網に囲まれた広い放し飼いされている。
  • 大宮第二公園」には林、アジサイ園、菖蒲園があり、花を楽しむことができます。
大宮第二公園の調整池
大宮第二公園の調整池。横を流れる芝川が氾濫したときに、あふれた水をためこみ、洪水を防ぐ。
  • 大宮公園」には、2,400年の歴史をもつと言われ、「氷川神社」約280社の総本社である「武蔵一宮 氷川神社」があります。歴史が好きな方には「埼玉県立歴史と民俗の博物館」がおすすめです。小動物園は無料で、気軽に動物たちの姿を見られます。氷川神社・日本庭園では見事な紅葉を観賞できます。舟遊池や自由広場には1,000本のサクラが待っています。
武蔵一宮 氷川神社
武蔵一宮 氷川神社
  • 高低差がほとんどない平坦なコースです。トイレも各所にあります。
  • 距離、見どころに応じた3つのコースを用意しました。いずれもJR宇都宮線・土呂駅から出発します。(1) 盆栽村・市民の森・大宮公園をまわり、大宮駅が終点の基本コースです。(2) いちばんのんびりと盆栽村・市民の森を訪ね、土呂駅にもどるコースです。(3) 盆栽村と大宮公園をまわり大宮駅に出る短縮コースです。

コース地図

3つのコース

(1) 基本コース 盆栽村+市民の森+大宮公園 ― 8.2km  JR宇都宮線・土呂駅 (トイレ有)―大宮盆栽美術館 (入館料有;トイレ有)―藤樹園―植竹稲荷社―さいたま市立漫画会館 (入館無料;トイレ有)―盆栽四季の家 (入館無料;トイレ有)―蔓青園 (まんせいえん)―百体庚申社―土呂の地蔵堂―見沼代用水西縁―風車―市民の森 入口―市民の森 見沼グリーンセンター本館 (トイレ有)―展示温室 (入室無料)―市民の森 芝生広場 (サクラ)―りすの家 (入館料有)―市民の森 裏口―大和田公園・大宮第二公園入口―[大宮第二公園 菖蒲園―大宮第二公園アジサイ園―大宮第二公園林]―大宮第二公園管理センター (トイレ有)―大宮公園連絡遊歩道 (はなみずき通)―大宮公園 (競輪場・野球場) 入口―大宮公園内日本庭園 (紅葉)―武蔵一宮 氷川神社―氷川神社三の鳥居―氷川神社入口・信号―一宮通り―JR大宮駅 (トイレ有)

(2) のんびりコース 盆栽村+市民の森 ― 4.3km  JR宇都宮線・土呂駅 (トイレ有)―大宮盆栽美術館 (入館料有;トイレ有)―藤樹園―植竹稲荷社―さいたま市立漫画会館 (入館無料;トイレ有)―盆栽四季の家 (入館無料;トイレ有)―蔓青園 (まんせいえん)―百体庚申社―土呂の地蔵堂―見沼代用水西縁―風車―市民の森 入口―市民の森 見沼グリーンセンター本館 (トイレ有)―展示温室 (入室無料)―市民の森 芝生広場(サクラ)―りすの家 (入館料有)―市民の森 入口―JR宇都宮線・土呂駅 (トイレ有)

(3) そこそこコース 盆栽村+大宮公園―5.2km  JR宇都宮線・土呂駅 (トイレ有)―大宮盆栽美術館 (入館料有;トイレ有)―藤樹園―植竹稲荷社―さいたま市立漫画会館 (入館無料;トイレ有)―盆栽四季の家 (入館無料;トイレ有)―蔓青園 (まんせいえん)―清香園―九霞園―東武野田線・大宮公園駅 踏切―大宮神社・大宮公園駅口―埼玉県立歴史と民俗の博物館 (入館料有) (サクラ)―大宮公園小動物園 (入園無料)―大宮公園内日本庭園 (紅葉)―武蔵一宮 氷川神社―氷川神社三の鳥居―氷川神社入口・信号―一宮通り―JR大宮駅 (トイレ有)

コースの説明:(1) 基本コース 盆栽村+市民の森+大宮公園8.2km

ウォーキングを楽しめるコースです。みどりがいっぱい、広々とした芝生広場や遠くまで見通せる畑もあります。季節の花や紅葉も楽しめます。大宮盆栽美術館での見学は、あっという間に1時間ぐらいが経ってしまします。りすの家は、放し飼いになっていて、かわいくて小さいリスたちが、目の前を横切ったり、小枝に乗って私たちを「見学」したりしています。
コースの途中、 飲料の自動販売機は随所にありますが、 JR土呂駅前にあるコンビニ以外、武蔵一宮 氷川神社を過ぎるまで、食べ物を買えるお店はありません。
なお、「市民の森 裏口」から「大和田公園・大宮第二公園入口」までの約1.4kmは、芝川の横の道路(令和3年に工事が完成すれば芝川の土手)を歩きますが、この区間は太陽の直射をさえぎるものがありません。7月・8月の炎天下はコース(1) を避け、コース (2) あるいは (3) をおすすめします。

コース (1) 区間距離
ポイント 区間距離 累計距離
JR宇都宮線・土呂駅  ―  ―
大宮盆栽美術館 416m 416m
さいたま市立漫画会館 497m 913m
盆栽四季の家 307m 1,220m
蔓青(まんせい)園 95m 1,315m
百体庚申社 346m 1,661m
土呂の地蔵堂 390m 2,051m
見沼代用水西縁 220m 2,271m
風車 565m 2,836m
市民の森入口 119m 2,955m
市民の森 365m 3,320m
りすの家⇒市民の森裏口 278m 3,598m
大和田公園・大宮第二公園入口 1,360m 4,958m
大宮第二公園管理センター 593m 5,551m
大宮公園入口 528m 6,079m
武蔵一宮 氷川神社本殿 589m 6,668m
氷川神社入口・信号 705m 7,373m
JR大宮駅 811m 8,184m

コースの説明:(2) のんびりコース 盆栽村+市民の森4.3km

盆栽をたっぷり鑑賞し、見沼用水に沿ってのどかな田園風景をながめ、芝生広場でのんびりする、贅沢なコースです。

コース (2) 区間距離
ポイント 区間距離 累計距離
JR宇都宮線・土呂駅    
大宮盆栽美術館 416m 416m
さいたま市立漫画会館 497m 913m
盆栽四季の家 307m 1,220m
蔓青(まんせい)園 95m 1,315m
百体庚申社 346m 1,661m
土呂の地蔵堂 390m 2,051m
見沼代用水西縁 220m 2,271m
風車 565m 2,836m
市民の森入口 119m 2,955m
市民の森 365m 3,320m
市民の森入口 365m 3,685m
JR宇都宮線・土呂駅 563m 4,248m

コースの説明:(3) そこそこコース 盆栽村+大宮公園5.2km

歩く距離はそこそこに、盆栽、漫画、歴史と民俗、小動物、伝統のある神社をたっぷり見学するコースです。

コース (3) 区間距離
ポイント 区間距離 累計距離
JR宇都宮線・土呂駅    
大宮盆栽美術館 416m 416m
さいたま市立漫画会館 497m 913m
盆栽四季の家 307m 1,220m
蔓青(まんせい)園 95m 1,315m
大宮神社・大宮公園駅口 1,050m 2,365m
埼玉県立歴史と民俗の博物館 223m 2,588m
大宮公園小動物園 650m 3,238m
武蔵一宮 氷川神社本殿 405m 3,643m
氷川神社入口・信号 705m 4,348m
JR大宮駅 811m 5,159m

そのほかの立寄りスポットを説明

大宮盆栽村

関東大震災(1923年)で被災した東京・小石川周辺の盆栽業者が移住してきたのがはじまりです。彼らは、広い道路を碁盤の目に整備し、道の両側にはさくら、もみじ、かえで、けやきなどを植え、移住者には平屋にする・生垣にするなどの条件をつけて街づくりをはじめ、1928年には盆栽村組合を結成して、先駆的な「住民協約」を結びました。戦後、米軍の爆撃調査団が来て盆栽の芸術性を高く評価し、海外から注目されて外国人が訪れるようになりました。現在、5つの盆栽園があります。さいたま観光国際協会ホーム> 観光 > 観光スポット > 大宮盆栽村 参照。

さいたま市大宮盆栽美術館

2010年に開館したさいたま市立の美術館で、髙木盆栽美術館が所有していた盆栽・盆器・水石・浮世絵の主要な作品を展示しています。詳しくは、さいたま市大宮盆栽美術館のホームページ https://www.bonsai-art-museum.jp/ja/ をご覧ください。

蔓青(まんせい)園

盆栽町住民による盆栽村紹介サイト「大宮盆栽村のご案内」には、盆栽村の歴史や各盆栽園の紹介が掲載されています。
そのひとつ「蔓青園」も、自由に庭にはいって盆栽を観ることができます。一歩足を踏み入れたとき、思わず「オーっ!」と声を出してしまいました。素人目にもすばらしい、盆栽が並んでいます。ぜひ、お立ち寄りください。

蔓青園(まんせいえん)
蔓青園(まんせいえん)

百体庚申社

百体庚申社は庚申信仰に基づくもので、現地にあるさいたま県教育委員会の説明板によると、「土呂町在住の新見国一郎氏が福の神として、60日に一度めぐりくる庚申の日ごとに一躰ずつ石像の猿を奉納したもので、約17年の歳月を要して完成した」ものだとのことです。堂内には、それぞれ表情の違う猿たちが、石段に鎮座しています。

百体庚申社
百体庚申社。お堂の屋根は剥げれかけていて、その破片が下に散らばっていた。台風か強風などによって被害を受けたのだろう。
百体庚申社の猿
百体庚申社の猿たち。

土呂の地蔵堂

土呂の地蔵堂
土呂の地蔵堂

この地蔵堂は、地元の人の話によると、かなり古くから、この地にあって、村民の信仰をあつめていたといわれている。一説には、江戸時代の土呂村領主旗本 初鹿野(はじかの)氏が近くにある同家の墓守堂として建てたものともいわれているが、『新編武蔵野風土記稿』には「村民の持」と記されているのみで、その創建や由来については詳かでない。
……
なお、初代初鹿野昌久は甲斐国武田氏の家臣であったが、主家滅亡後、徳川家康に仕え、天正十八年(一五九〇年)徳川氏の関東入国に伴って土呂村の領主となったもので、この地蔵堂付近に陣屋を築き、以来幕末まで知行した。

現地説明板(さいたま市)より。

見沼代用水西縁

見沼代用水西縁
利根川から取水した見沼代用水は、台地に沿って分流します。ここは台地の西側を流れている「 見沼代用水 西縁」(画面左を流れている)です。

享保12年(1727年)、 徳川吉宗の命を受けた 井沢弥惣兵衛為永(いざわやそべえためなが)が、新たに利根川から用水を引き、見沼溜井(みぬまためい)は干拓して新田開発し、排水路として中悪水路(現芝川)を掘削する工事を行いました。見沼たんぼの誕生です。
利根川から引かれた水は、見沼に代わる用水なので「見沼代用水」と呼ばれました。見沼代用水は、取水口の利根川から見沼まで全長60km。そこからかつての見沼用水につなげましたから、末端は現在の東京都足立区まで、84.5kmにも及びました。

さいたま市 見沼たんぼのホームページ > 見沼たんぼってなに? > 見沼代用水 より。

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