武蔵野台地の水辺と森・遺跡を歩く(516)-12km
11-久留米教会下里不動尊、12-新山遺跡、13-柳窪けやき森の広場
下川氷川神社の手前から、森に沿って流れる黒目川のせせらぎを歩く。先ほど見た黒目川とは、まったく様相がちがう清流だ。水草の青緑色が蛍光色のように光って見える。小川に入って遊ぶ子どももいるようだ。
森のせせらぎは、すぐに終わってしまう。右に東京コンクリート久留米工場の大きなプラントを見ながら歩くと「新宮前親水小路」は終わり、新所沢街道に出た。黒目川は道路をくぐって、その先の公園と団地のほうへ向かっている。
これから新山遺跡に向かうため、黒目川とはいったん別れ、信号「西団地前」を斜めに横切るかたちで、新山 (しんやま) 通り(ここで道路名が、新宮前通りから変わるらしい)の左側へと渡る。
すると、新山通りにあるバス停の先に、人目を惹く赤い幟が見えた。赤い幟は、明王院久留米教会下里不動尊への案内だった。
大通りから脇に入ってすぐのところなので、寄ってみたが、・・・という感じだった。
新山通りに沿って、次の路地を左折し、東久留米市立下里中学校の手前を右折し中学校に沿って歩くと、温室のような建物が見える。ここが「新山 (しんやま) 遺跡」だ。
新山 (しんやま) 遺跡
「新山遺跡は、黒目川上流部、標高61メートルの舌状台地平坦部に広がる、縄文時代中期後半の代表的な集落跡です。東久留米市立下里小・中学校の建設に伴い、昭和51年(1976)から昭和53年(1978)にかけて4次の発掘調査が実施され、竪穴建物跡30軒、土壙52基、配石遺構2基が確認」 (東京都教育委員会・東京都文化財めぐりホーム > 北多摩散策コース > 新山遺跡) されたとのこと。
遺跡は中学校の敷地の下にあるが、温室のようなもののなかに遺跡発掘の様子が再現されていて、外から見ることができる。「出土した土器や石器は、東久留米市立下里中学校に隣接する市立下里小学校内の新山遺跡資料展示室に展示」 (同前) とのことだが、展示室には寄らなかった。
新山遺跡を後にして、新山通りを横断し、団地のほうへ入り、黒目川沿いの桜並木を歩く。川遊びをしていた新山親水広場を過ぎ、右手に特別養護老人ホームけんちの里の大きな建物が見えると、「さいかちの道」になる。
すぐに道路にぶつかり、黒目川はこの道をもぐって、正面に見える東久留米市立第十小学校の裏へつづいている。
右に森、左に小学校を見ながら黒目川の左側の木道をすすむと、柳窪けやき森の広場へ渡る小さな木の橋がある。
柳窪けやき森の広場
柳窪けやき森の広場は、訪問した真夏は草が生い茂っていたが、木陰で涼しい風が通り抜けていた。