植木の里:花と緑の安行原を歩く (513)-13km

興禅院の森

[区間2] 花と緑の振興センター ―興禅院―弁財天―金剛寺

[区間2] の写真は、[区間2] 花と緑の振興センター ―興禅院―弁財天―金剛寺 をご覧ください。

途中の写真は⇒ コチラ

興禅院は、花と緑の振興センターの隣にありました。
向かいにある、モミジを専門にあつかう「小林もみじ園」の色とりどりの紅葉も見事で、見学できます。
センター正門の向かい側から西川口駅行の国際興業バスが運行しています (1時間に1本)。停留所のバス時刻表の写真を写真のページに載せてあります。

興禅院参道の紅葉

参道に近づいたら、大げさでなく、紅葉の美しさに息をのみました。
ぜひ、紅葉の写真をご覧ください。

瑞龍山観音寺興禅院は曹洞宗の寺院で、天文15 (1546) 年開創とのことです。

寺域は安行八景に選ばれており、春はサクラ、秋に黄・赤・白色のヒガンバナ、11月下旬から12月初旬にかけての紅葉、他にアジサイシャクナゲなど、様々な季節ごとの花が見所となっています。

本堂左の墓地内のスダジイの大木には、元禄年間のお地蔵様が根本に抱えられています。

興禅院・弁財天・ふるさとの森を含む寺域全体の案内図は「浮間わいわいネット」の安行八景「興禅院」が、とてもシンプルで分かりやすくできています。
紅葉情報は、(公財)川口緑化センター 道の駅「川口・あんぎょう」の公式ツイッター「樹里安」をご覧ください。

弁財天・ふるさとの森の紅葉

標高15mの台地上にある興禅院の東側崖下の小さな泉(標高7.5m)には弁財天が祀られており、1月、5月、9月の9日に弁財天祭が行われます。
弁財天の鳥居の前には、「開運・金運のコマヘビ (石像一対) が置かれています。この白蛇は、神社のコマイヌに相当するそうです。
ここは「ふるさとの森」です。崖は南東に向かって赤堀用水(このあたりで標高5m)に沿ってつづき、これから訪れる赤堀用水斜面林保全緑地 (地図の11)、安行原自然の森 (地図の18) も、この崖の延長上にあります。
森には十三仏が点在し、訪問したときはモミジの朱・赤・黄色におおわれて、夢のなかかと思うほどでした。
春は新緑、9月はヒガンバナの群生がきれいに咲くとのことです。

途中の写真は⇒ コチラ

ふるさとの森から興禅院のほうに戻ると興禅院駐車場のあたりにアジサイが密生していて、6月ごろも楽しみです。
埼玉県道・東京都道103号に出て70m南下するところに「矢倉稲荷社」が鎮座していました。精悍なキツネの石像が守っています。
広い駐車場を擁したセブンイレブン川口安行領家店の手前を右折し、最初の道を左折すると東本郷赤山通りに出ます。このあたりも、植木の生産が行われていたり、手入れが行き届いた庭園のあるお宅があったり、緑があふれています。
東本郷赤山通りを右折し、すぐの曲がり角を左折すると、金剛寺の参道が見えてきます。

金剛寺の紅葉
金剛寺の紅葉

金剛寺の参道に立った瞬間、緑色、黄緑色、黄色、朱色が目の前に飛び込んできました。山門は、それらの色のはるか先に、小さく見えています。見事な紅葉です。

富雙山 金剛寺は曹洞宗の寺院で、室町時代の中頃、明応5(1496) 年に、当時この地方を支配していた豪族中田安斎入道安行(やすゆき)により開創されました。
この名が地名「安行 (あんぎょう)」の由来になったと伝えられています。

江戸時代になると、寛永19 (1642) 年に三代将軍家光から御朱印十石を賜り、門派は十数寺に及ぶ大きな寺だったそうです。

金剛寺は、安行八景に選ばれており、桃山様式を取り入れた四脚門(よつあしもん)である山門は、約400年前に建てられたものです。墓地には、「安行植木開発の祖 吉田権之丞の墓」があります。
約200年前に十九世海牛禅師によって始められた灸施療は有名で、現在も「お灸の金剛寺」として知られているそうです。

疲れた方は、金剛寺から慈林寺経由で埼玉高速鉄道・新井宿へ帰ることができます。距離は約2.5kmです (地図の青い線)。

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