植木の里:花と緑の安行原を歩く (513)-13km

興禅院の森

[区間1] 戸塚安行駅―西福寺―赤山城跡―赤山日枝神社―安行氷川神社―花と緑の振興センター

[区間1] の写真は、[区間1] 戸塚安行駅―西福寺―赤山城跡―赤山日枝神社―安行氷川神社―花と緑の振興センター をご覧ください。

戸塚安行駅1番出口

地下にある戸塚安行駅は、改札口を出た向かいにデイリーヤマザキ戸塚安行駅店があって、飲み物やおやつ、おにぎり、パンなどを購入できます。
1番出口から地上に出ると、交差点の角にいました。どっちに向かえばいいのか、方向感覚がありません。
同じように方向感覚を失ってしまったのか、地図とスマホをのぞきこむご夫婦がしばらく立ち止まっていました。
私も、スマホを見ながらしばらくウロウロし、ようやく西福寺への道標を見つけて、ほっとしたのです。
写真に描いた矢印をご確認ください

途中の写真は⇒ コチラ

初めて降りた戸塚安行駅からうろうろしつつもやっと道標を見つけて方向感覚を取り戻し、ゆるい登坂の道にはいっていくとすぐ道沿いに、左右・後ろを新築らしい住宅に囲まれた稲荷神社が一区画をとって鎮座しています。
それにして、道の両側には緑が多い。すぐに西福寺の三重塔が見えてきます。

西福寺

補陀落山(ふだらくせん)西福寺は真言宗豊山派の寺院。

弘仁年間 (810- 824年)に弘法大師が、国家鎮護のため創建したと伝えられています。

三重塔は江戸幕府三代将軍家光の長女千代姫が元禄6(1693) 年に奉建したもので、高さ約23m。埼玉県指定の有形文化財です。

観音堂には、西国、板東、秩父札所の100体の観音像が安置されています。
百体観音」として知られています。

途中の写真は⇒ コチラ

西福寺を出たら、右(百観音公園方向)へ、寺院に沿って坂を下るとすぐ、戻る方向に、「赤山城跡―竹林の小道」方向を示す道標がたっています。車両は通行できないこの小道にはいります。
両側にきれいな竹林がつづく小道を歩いていると、両側に金網や鉄板の塀が出てきて興醒めなところもあります。
小道を抜けると正面に、騒音除けの壁で囲まれた外郭環状道路が見えてきます。

外環道をくぐりぬけるトンネルが見えますが、ここはくぐらずに、いったん左へ上ってから、外環道に沿って(外環道を左に見ながら)歩道をしばらく歩きます。右側には緑がびっしりと見えます。
右側に川口聖地公園セントソフィアの洋館風の建物がある反対側のトンネルで、外環道を反対側へ通り抜けます。

木道を入っていく。

外環道を潜り抜けたら、きれいに手入れされた竹林が目の前にあらわれ、あまりの見事さに立ちすくんでしまいました (今回のコースでは、予想を超えた見事さに立ちすくんでしまったところがいくつかあります)。
赤山城あるいは赤山陣屋は、寛永6(1629) 年に関東郡代伊奈半十郎忠治が築造し、以後163年間にわたり在地支配の拠点として機能してきた陣屋です。城跡には、当時の堀割が残っています。
伊奈氏は、家康の関東入国とともに鴻巣・小室領1万石を給され、12代にわたって関東郡代職にあり、関八州の幕府直轄領を管轄し、貢税・水利・新田開発等にあたりました。
全体の案内図は「赤山城址(赤山城趾)案内図」が、とても分かりやすくできています。この図の右上の木道から、私たちは赤山城跡に入ります。
陣屋の構造と周辺の状況を知ることができる「赤山陣屋敷絵図面」は、川口市指定有形文化財です。


赤山城跡と、山王公園をはさんで隣接した小高いところに神社があります。
この小高いところは、赤山城の堀割をつくる際の廃土で築いたと伝えられています。

社殿前には「赤山日枝神社」と表示されています。

しかし、川口市有形文化財に「赤山山王権現社本殿 付覆屋・狛犬」が指定されているように、現地の説明板では「山王三社」「山王神社」とも書かれていました。

両者がどういう関係にあるのか、調べても分かりません。
(ご存知の方、教えてください)

本殿の脇には、「山王三社 八幡社 天神社」と書かれた祠があります。

なお、戸塚安行駅まで乗車してきた埼玉高速鉄道は、神社の真下を南北に走っています。

途中の写真は⇒ コチラ

赤山日枝神社の脇の道路・越谷川口線を信号で横断すると、「東本郷赤山通り」が始まります。道路沿いには、植木を生産する農園、立派なお宅が見えます。
このあたりは江戸時代の承応年間 (1652-55年) 頃に始まったとされる植木・苗木の生産が現在も盛んで、福岡県久留米市、兵庫県宝塚市とともに、「日本三大植木産地」と言われています。

信号から300m弱歩いたところで、東本郷赤山通りを左折し、狭い小道に入ります。
交差点の角に、安行氷川神社が建っていました。祭神は素戔嗚尊で、明治期に大字安行原に鎮座する九重神社 (地図の17) に合祀されることになりましたが、氏子が一丸となって反対したため合祀を免れているそうです。安行八景に選ばれています。

隣接する安行氷川公園を過ぎると下り坂になり、外環道にぶつかります。右へ外環道に沿って進むと、外環道側道と埼玉県道・東京都道103号「吉場安行東京線」との大きな交差点に出ました。
交差点を右折すると、103号の両側からは植物があふれそうです。
歩道橋が見え、その両側が「埼玉県 花と緑の振興センター」です。

植木・果樹苗木などの生産出荷の指導、盆栽等の輸出振興、緑化に対する知識の向上等に関する業務を行う埼玉県農林部の地域機関のひとつです。
園内には植木類、鑑賞用樹木類を中心に2,000種類以上の植物を展示しています。
サクラの品種だけでも50品種以上あります。
ツバキサザンカは約460品種、1,150本あります。
ハーブ園では、花の美しいハーブを中心に約40種類を展示しています。
ちょうど紅葉のきれいな時に訪問したら、45種類のイロハモミジが色づいていました。
このほか、ウメアジサイなど、たくさんの植物が展示されています。
入園無料で、年末年始(12月29日から1月3日)を除く毎日、午前9時から午後4時まで開園。
詳細は、埼玉県 花と緑の振興センターのホームページをご覧ください。

現地の案内板

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