大國魂神社・武蔵野国国府、いききの道をたどる (089-1)

24-京王線・多磨霊園駅踏切

八幡町地域公園⇒八幡道⇒(鳩林荘)⇒いききの道⇒瀧神社⇒筏道⇒東郷寺山門(枝垂れ桜)⇒溝合神社⇒京王線・多磨霊園駅

八幡町地域公園の南側に、府中崖線の傾斜を生かしたお屋敷がある。鳩林荘だ。

鳩林荘

「鳩林荘は大正時代に東京府知事によって茶庭として作られ、ブリジストン創業者石橋正二郎氏の所有を経て、現在は石橋財団が管理している」 (「府中まちコム」鳩林荘) そうで、府中市生活環境部経済観光課が晩秋に「鳩林荘ツアー」を行っているようだ (2019年の場合は、11月11日までに往復はがきで申し込み、抽選ということだった)。

八幡町地域公園と鳩林荘とのあいだの細い道が八幡道で、角に「やわたみち」という標識がある。
鳩林荘を右に見ながら、急な坂を南に下っていくと、府中競馬場西門の前に出る。

 

いききの道

庚申塔の先に、「いききの道」の標識がある。人が行き来する道ということに由来する「いききの道」は、「筏道」「ハケタ道」「御滝道」とも呼ばれ、甲州へと通じる甲州古街道だった。
「筏」とは、明暦3(1657)年「振袖の火事」の大火からの江戸の街の復興に使う木材を奥多摩から筏に組んで流し、その筏師たちが奥多摩に戻るときに歩いた道と言われている (「大多摩ウォーキング」)。「ハケタ」とは、崖線を意味する「ハケ」からきていると思われる。「御滝」は、先に歩いていくと由来が分かってくる。

 

瀧神社

府中崖線の崖の上についている、いききの道を進むと、右手に林が見えてくる。 大國魂神社の末社である瀧神社へは、急な階段で下りていく。崖の中ほどに鎮座している社殿には、競馬のジョッキーたちがお参りし奉納した色紙が掲げられている。さらに急階段を下りると、滝があった。この滝は渇水時でも水の絶えることがなく、旅人の喉をうるおした。5月の大國魂神社例大祭では、3日の夕刻、神事の前に奉仕する神職、神人、神馬が心身を清める、神聖な滝だ。滝の脇には、「府中の木百選」に選ばれている、けやきの御神木が、高く、大きく枝を伸ばし、ひとつの森をつくっている。

 

筏道 (いかだみち)

ふたたび階段を上っていききの道に戻り、崖(ハケ)の上を進んでいくと、道がほそくなるところに「筏道」の表示がある。さらに進むと左側に、墓地のあいだの細い道があり、そこへ入り、墓地が途切れたところから右を見ると、巨きな山門が目に飛び込んでくる。

東郷寺

東郷寺の山門は、映画「羅生門」(黒澤明監督) のモデルになったそうだ。ここは東郷平八郎元帥の別荘地だったところで、東郷の死後、「東郷寺建設会」によって昭和14年、日蓮宗の寺院・東郷寺が建てられた。門前にある枝垂れ桜の巨木は「府中市の名木100選」に選ばれている。当会で例会を実施したとき見た満開の枝垂れサクラは、10年経ったいまでも目に焼き付いている。

 

溝合神社

東郷寺山門からは、ハケの下を歩いていく。

溝合神社は、五差路の辻の一角にあった。ご祭神は猿田彦大神で、2基の庚申塔が祀られている。彫られている青面金剛は、とても凛々しく、また可愛らしさもある。
「きらり☆府中 魅力発信プロジェクト推進委員会サイト きらり府中 > 楽しむスポットを探す > テーマで探す > ドラマ・アニメの舞台を巡る > 溝合神社・まむし坂」の説明によると、小林立こばやしりつ (原作)・五十嵐あぐり (作画)『咲-Saki-阿知賀あちが編 episode of side-A』第6巻扉絵(カラーイラスト)の背景に描かれているそうだが、話を知らない私には、理解不能。

 

京王線・多磨霊園駅

庚申坂を上っていくと、京王線・多磨霊園駅は近い。

「府中駅(東側)周遊:大國魂神社~浅間山 (089)」コースの前半は、ここで終了。
後半を歩かれる方は、「府中の2つの公園でサクラ/紅葉を楽しむ (089-2)」をご覧ください。

八幡町地域公園⇒八幡道⇒(鳩林荘)⇒いききの道⇒瀧神社⇒筏道⇒東郷寺山門(枝垂れ桜)⇒溝合神社⇒京王線・多磨霊園駅

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