高幡不動から多摩丘陵北部 (平山城址公園・長沼公園) を歩く(038)―10km

コースの特徴

  • 高度成長の1960年代ごろ、住宅団地や大学などの大規模開発がつづいた一帯の丘陵に残る雑木林をつなぎ、土の道をたどります。
  • コース一帯は、春はサクラが咲き、晩秋には紅葉がきれいです。
  • 丘陵地帯なので累積標高差は約400メートルあり、坂や階段の多いコースです。長沼公園の標高は184メートル、下った長沼駅の標高は90メートルです。
  • スタートは、どっしりした仁王門と紅の五重塔が印象的な高幡不動尊です。かつて高幡城があった裏山から、いったん住宅街をたどって多摩動物公園裏の雑木林を抜け、かつての多摩テック跡地を回りこんで平山城址公園に向かいます。高幡不動尊の裏山にはサクラツツジシャクナゲアジサイコスモスヒマワリヤマユリ、曼殊沙華をはじめ色とりどりの花が咲きます。
  • 六国峠、長沼公園からは、八王子方面、奥多摩の山並みを一望する絶景が、(晴れていれば) 望めます。
  • 雑木林のなかを歩くので、夏でも長ズボン、長そでシャツを着て、虫よけ・虫さされの薬を携行したほうが安心です。土の道は、当日だけでなく数日前に雨が降ると、ぬかるんだり滑りやすくなったりするので、じゅうぶんお気をつけください。
  • 途中にトイレは3か所だけです。そのうち1か所はコースから外れた場所にあります。出発時、高幡不動駅あるいは高幡不動尊のトイレをご利用ください。下記 「コースの地図」 にあるグーグルマップのコース案内に、トイレの箇所を示しました。事前にご確認ください。

コースの概要

(1)京王線/多摩モノレール高幡不動駅―高幡山明王院金剛寺 (高幡不動尊)―1番高幡不動尊巡拝路―高幡城跡―(5)高幡不動尊出口―南平東地区センター (かたらいの路 取付き)―武州江原山講社―住宅街の道路に出る―多摩動物園外周に沿った林の道に入る―南平丘陵公園との分岐―オラウータンが見える―高圧線鉄塔―山頂広場―七生公園 (南平地区)―(15)かたらいの路 出口―平山城址公園方向―(17)平山城址公園 入口―平山季重神社―六国台―(21)平山城址公園 出口 (住宅街へ)―突き当りを右へ―細い道―特徴的な斜面に建つマンション群―(25)平山口 (急な登り階段)―長沼公園展望園地―西尾根 下り口―六社宮―(29)京王線長沼駅

コースの地図

グーグルマップのコースポイントに付けた番号は、コース紹介での番号に対応しています。

038-コース全体図(出典:国土地理院「地理院地図Vector」で、標準地図に陰影起伏図を重ねた)

コースの区間距離

区   間  (区間番号をクリックすると、その区間の写真を見ることができます 区間距離 累計距離
[区間1] (1)京王線/多摩モノレール・高幡不動駅―高幡山明王院金剛寺 (高幡不動尊)―(5)高幡不動尊出口 1,369m
[区間2-1] (5)高幡不動尊出口―(6)南平東地区センター (かたらいの路 取付き)  571m 1,940m
[区間2-2] (6)南平東地区センター (かたらいの路 取付き)―多摩動物園外周に沿った林の道―(15)かたらいの路 出口 2,082m 4,022m
[区間2-3] (15)かたらいの路 出口―平山城址公園方向―(17)平山城址公園 入口 1,080m 5,102m
[区間3-1] (17)平山城址公園 入口―平山季重神社―(19)六国台 2,001m 7,103m
[区間3-2] (19)六国台―(21)平山城址公園 出口 (住宅街へ)―(25)平山口 (急な登り階段) 1,210m 8,313m
[区間4] (25)平山口 (急な登り階段)―長沼公園展望園地―西尾根 下り口―六社宮―(29)京王線・長沼駅 1,748m 10,061m

区間ごとのコース説明

 コースの写真は、⇒ コチラ をクリックしてください。

[区間1]  高幡不動駅から高幡山金剛寺境内 

(1)京王線/多摩モノレール・高幡不動駅―高幡山明王院金剛寺(高幡不動尊)―1番高幡不動尊巡拝路―高幡城跡―(5)高幡不動尊出口

高幡山金剛寺

高幡不動(高幡山金剛寺)は境内3万余坪の古刹である。
駅から参道を進むとすぐに、ゆかしい仁王門とあでやかな五重塔が目に入る。
多くの堂宇があるが不動堂と奥殿をお参りした。

裏山(高幡城址あり)は高幡山とか不動の丘とか呼ばれているらしいが、多摩丘陵の一角で春の椿山茱萸(300株)に始まり、紫陽花(7,500株)・彼岸花(10万株)・紅葉(1,200株)などに恵まれて折々の季節に、案内されている山内八十八ヶ所巡拝路を辿れば、小鳥の囀りとも合わせ豊かな自然の営みや清々しさを覚えるだろう。

境内の詳しい地図は、高幡不動尊金剛寺ホームページの境内マップ、および山内八十八ケ所巡拝路をご覧ください。

出典:国土地理院「地理院地図Vector」

[区間2]  多摩動物公園、多摩テック跡地

(5)高幡不動尊出口―南平東地区センター (かたらいの路 取付き)―武州江原山講社―住宅街の道路に出る―多摩動物園外周に沿った林の道に入る―南平丘陵公園との分岐―オラウータンが見える―高圧線鉄塔―山頂広場―七生公園(南平地区)―(15)かたらいの路 出口―平山城址公園方向―(17)平山城址公園 入口

 高幡不動境内から多摩テック(廃園)入口辺りまでは「かたらいの路」と呼ばれる散策コースである。
 住宅地に出ると道路の端に柱上の案内が「南平東地区センター」を示している。また民家のコンクリートの塀に「ハイキングコース→」と記されているから、特に角々では注意を怠らないように歩けば問題なく「南平東地区センター」脇にある多摩動物公園裏への取付きに出る。この先のコースの案内図があるから見ていこう。

金網から覗いたオラウータン

 多摩動物公園のフェンス沿いに登って行く。
 この先は少し急な登りや段差のきつい所もあるが小さな上り下りが続く。
「御嶽神社」の石碑を過ぎしばらく行くと、コースからは外れるが「南平丘陵公園」の案内があり右へ下っている。この公園にはトイレがある。
いったん多摩動物公園のフェンスから離れ住宅街へ下りる途中に景色の良い所がある。奥多摩の山々や富士山が見える。
住宅街に下り左へ、家があり分かりにくいが路の突き当りまで行き左へ上がるとまたフェンス沿いとなる。
多摩動物公園の中を見ながら歩くと、猛禽類やオランウータンの檻がありその姿を見ることができる。

出典:国土地理院「地理院地図Vector」
右が、都立七生公園南平園地。かたらいの路は左へ。


「かたらいの路」は「都立七生公園南平園地」へと入っていく。ここにもコース案内があるから確認をしておいた方がいいだろう。
 里山らしい緩やかなうねり、雑木林の木漏れ日のきらめきや頬を撫でていく風のささやき、小鳥の囀りや足元の小さな花々を楽しみながら歩いていく。
 ところどころにの樹が大きく育ち、紅葉する木もおおい。新緑の季節にも、目を楽しませてくれるだろう。

 広い通りに出たら信号を渡り左へ。この辺りはもう多摩テックの跡で多摩テック温泉があったところだ。信号を右へ緩やかに上っていく。重機が置いてある所や柵の中は、多摩テックやその駐車場の跡地だ。
 道標・案内があり右へ入る。霊園へ下りる道ではなく車止めのある道へ進む。跡地は何になるのか、その多摩テックに沿っての塀がわずらわしいが、やがて平山城址公園東園に導かれる。

[区間3]  平山城址公園

(17)平山城址公園 入口―草広場 (猿渡の池)―平山季重神社―六国台―平山城址公園 出口(住宅街へ)―突き当りを右へ―細い道―特徴的な斜面に建つマンション群―(25)平山口

草広場 (猿渡の池)

 平山城址公園も丘陵の雑木林の公園である。

 案内図を見て好きなようにコースを選んで歩いてみよう。雑木林の楽しみは好き勝手に歩いてみることだ。思い切って思いつくままに歩いて都会の中とは違ったことをしてみよう。

 私たちは平山季重の道・ヤマツツジの小径で草広場 (猿渡の池) に着き、さくらの道を通ってトイレに立ち寄り、季重神社で参拝してから野猿の尾根道を通り六国台へ出た。
 

 六国台から長沼公園へは、いま登ってきた野猿の尾根道に下り、北に住宅地へ下りる道を辿る。野猿の尾根道を辿って長沼公園方面へは、私有地のため通り抜けることができない。

 住宅地の道は分りにくいのでしっかりと地図を見て、曲がり角に注意して歩こう。
 道なりに下って行き、突き当たったら右に曲り、直ぐに左へ入る。

平山城址公園から長沼公園へ住宅街をたどる

 次の十字路を左へ行き、道の終わりまで行くと右へ下りて行く道がある。すぐ左へ細い道を入る。

平山城址公園から長沼公園へ

 突き当りを左へ、さらに突き当りを右に行き、左側の斜面に沿って進み、曲がり角に出たら左へ、斜面の方へ行く。

平山城址公園から長沼公園へ

 斜面を登るように建っているマンションに沿い回り込むように歩くと広い通りに出る。
 左へ登って行く。左側の丘の上に水道の施設を見、信号を見るとようやく峠を登り切ったことになる。右側の緑が長沼公園である。
 信号を渡り平山口の階段を上っていく。この道も野猿の尾根道と言われて、切通しとなり今登ってきた道ができる前はそう、かつては六国台から続いていた尾根道だったのである。

出典:国土地理院「地理院地図Vector」

[区間4]  長沼公園から長沼駅

(25)平山口(急な登り階段)―霧降の道 下り口―長沼公園展望園地―頂上園地―西尾根 下り口―六社宮―(29)京王線・長沼駅

 長沼公園は、野猿峠口まで続く、この野猿の尾根道の北側の豊かな雑木林一帯である。の木が点在している。

 案内図にはこの丘の上から下って行くいくつものコースが示されているので、考え選ぶ楽しみもある。(東京都公園協会ホームページの「長沼公園」には、園内マップが載っています)

 私たちは、展望園地や頂上園地で八王子や日野の街並みそして奥多摩の山々の眺望を楽しんでから、西尾根を下り途中の分岐から西の沢・中尾根方面への小道を辿り、霜降の道に合流し長沼口へ出て、六社宮をお参りしてから京王線長沼駅に出た。

 西尾根は急な下り坂で狭いところもあり、慎重に行動しよう。反面、最盛期にはさぞ綺麗で色鮮やかな紅葉が見られるだろうと期待できるところも通過する。
 足に自信のない方は、殿ケ谷の道や霧降の道で下ることができる。

 頂上園地はトイレがある広場になっているので、思う存分、森の空気を吸い、のんびりするのもいいだろう。

[参考]  「平山城址公園」と「平山城址公園駅」

「平山城址公園駅」の開設当時の駅名「平山」は、駅所在地の地名「日野市平山」に由来する。当地は武蔵七党の西党の日奉氏の一族、平山氏(平山季重などがいる)の発祥の地である。現在の駅名「平山城址公園」は、昭和30(1955)年に野猿峠ハイキングコースである「平山城址公園」が完成したことから改称された。なお、平山城址公園は八王子市堀之内に所在する。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の 「平山城址公園駅」)
「平山城址公園」というくらいだからお城の跡と思いきや、物見台程度はあったかもしれぬ、いやいやちゃんとお城の遺構があるではないか、昭和31年に書かれた公園の由来によると、そもそもは京王電鉄が沿線のレジャー施設として公園を開園した時に、ここに平山氏の物見台があったとのいい伝えがあったので、これにちなんで平山城址公園と名付けたのだ、とあります。(日野市観光協会Home > 日野の見どころ > 日野の遊び場 > 都立平山城址公園)

(by H.I.)

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