3つの川(善福寺川 神田川 玉川上水)を歩く:阿佐谷駅~井の頭公園 (076) -12km

コースの特徴

サクラ、紅葉がきれいな3つの川に沿って歩きます。樹々もおおく、暑いときでも木陰は涼しい。

東京都杉並区のJR駅から出発し、いずれも杉並区内を流れる善福寺川、神田川、玉川上水に沿って、神田川の源流である井の頭公園の弁財天まであるく12キロメートルのコースです。都内でありながら都市開発の波を逃れてきた一帯で、樹々の生い茂る土の道を歩けるコースですが、21世紀になってから、変化が激しくなってきて、しばらく歩かないとまったくちがう光景に出会います。

コースの善福寺川沿いも、神田川沿いも、玉川上水沿いも、ソメイヨシノの樹がたくさんあって、見事に咲き誇ります。川に散るサクラ吹雪もきれいです。シーズンのときは、花見の宴会でにぎわいます。イロハモミジの樹や紅葉する木もあちこちにあり、秋もみごたえがあります。暑い夏は、木陰がすずしく、気持ちのよいウォーキングが楽しめます。

コースの概要

JR中央線 阿佐谷駅―プラウドシティ阿佐ヶ谷(旧阿佐ヶ谷住宅)―[善福寺川沿い]―善福寺川緑地公園―京王井の頭線・浜田山駅―柏の宮公園―三井の森公園―[神田川沿い]―京王井の頭線・高井戸駅―京王井の頭線・久我山駅―太田記念館―[玉川上水沿い]―井の頭恩賜公園・井の頭弁財天(JR中央線/京王井の頭線・吉祥寺駅)

疲れたら、コースの途中、随所でバスや京王井の頭線でリタイアできます。はじめから短縮コースで歩くこともできます。また、歩き足りない方には、追加のコースも用意しています。コース途中、終点には、美味しいカフェやレストラン、居酒屋がたくさんあります。

コースの写真

コースの写真はコチラをクリック ⇒ 076-3つの川(善福寺川 神田川 玉川上水)を歩く:阿佐谷駅~井の頭公園

コース地図をご覧ください。


 

コース距離です。

ポイント区間距離累計距離
JR中央線・阿佐ヶ谷駅  
東京メトロ丸の内線・南阿佐ヶ谷駅832m832m
善福寺川686m1,518m
尾崎橋399m1,917m
成園橋612m2,529m
京王井の頭線・浜田山駅1,090m3,619m
柏の宮公園567m4,186m
神田川975m5,161m
京王井の頭線・高井戸駅759m5,920m
月見橋(富士見ヶ丘駅入口)780m6,700m
玉川上水1,440m8,140m
どんどん橋869m9,009m
井の頭恩賜公園 第二公園2,270m11,279m
井の頭弁財天647m11,926m
JR中央線/京王井の頭線・吉祥寺駅955m12,881m

コースの説明 *カッコの数字は、コース地図の番号に対応しています。

(03) [プラウドシティ阿佐ヶ谷(旧阿佐ヶ谷住宅)]

野村不動産が阿佐谷住宅跡に開発し、2016年から入居がはじまった5棟575戸の邸宅街です。
阿佐ヶ谷住宅は、1958(昭和33)年に日本住宅公団が造成・分譲した全戸数350世帯、地上3~4階建て鉄筋コンクリート造の118戸・地上2階建ての陸屋根型テラスハウス58戸(日本住宅公団の設計課が設計)と、地上2階建ての傾斜屋根型テラスハウス174戸(前川國男建築設計事務所が設計)とが共存するユニークな形式の集合住宅地でした。1つ1つの住戸がテラスと専用の庭をもち、低層の2つ以上の住戸が連結された住宅のテラスハウスで、しかも公と私の境界をきっちりと隔てていないため、全体がひとつの公園のようで、中央には桜の樹に囲まれた広場もありました。ル・コルビュジェに師事した前川國男の設計思想が反映されていました。

(04) [善福寺川]

杉並区にある善福寺池に源を発し、丸ノ内線中野富士見町駅付近で神田川に合流する河川。コースで歩く善福寺川沿いには、善福寺川緑地と和田堀公園が帯状につづいています。ここは武蔵野の面影を残す6,400本の樹木に覆われ、川の両岸から伸び伸びと育ったサクラが枝を広げ、花見の時季は、花見客でいっぱいになります。

[東京緑地計画]

浜田山駅から高井戸駅にかけて、神田川の両岸には、大企業や官庁の広いグラウンドがいくつもありました。いくつかのグラウンドは、公園や分譲住宅地に開発され、このあたりの景観は大きく変化しつつあります。なぜ、このあたりにグラウンドがたくさんあるのか?
それは、「東京緑地計画」にさかのぼります。

 東京のグリーンベルト構想とは、昭和14年(1939年)に策定された東京緑地計画の中で、大都市の過大膨張抑制のために現在の23区に相当する東京市の外周に環状緑地帯(グリーンベルト(約962,059ha)下図参照)を設置する、とされた計画である。これは20世紀初頭から1920年代にかけて確立した欧米の地方計画や緑地計画に源流を持ち、特に大正12年(1924年)に国際都市計画会議(アムステルダム)で提唱された大都市の膨張抑制、グリーンベルトの設置、衛星都市の建設等を内容とする7ヶ条の決議に大きく影響されたものである。
東京緑地計画に基づいて大々的な整備が開始された公園・緑地の事業は山の手に大量の緑地ストックを残すこととなり(今日山の手に存在する大公園や河川沿いの公園(渋谷の宮下公園、神田上水沿いの緑道公園等)はほとんどがこの計画による遺産である。)、環状緑地帯を計画した区域は大部分が民有の田畑・山林であったが、昭和15年以降その拠点部を買収し、整備することとなった。
戦後、昭和21年(1945年)に策定された東京の戦災復興計画も同様に、緑地帯(都市計画緑地)や広幅員道路(グランド・アヴェニュー)を根幹とするものであった。しかし、この計画は、東京における戦災復興事業の着手の遅れ、ドッジラインによる政府の緊縮財政政策等による大幅な縮小により、ほとんど実現には至らなかった。(「建設白書」より)

東京緑地計画の区域

緑色の部分が環状緑地帯で、外郭環状線がこのあたりを通るようです。環状部分から23区の内側に緑の帯が入り込んでいますが、神田川沿いもその帯のひとつです。

(11) [柏の宮公園]

日本興業銀行所有だったグラウンドを、みずほ銀行との統合の際に杉並区に売却し、杉並区が整備した公園で、2004年に開園しました。面積は 4.3ヘクタールあり、テニスコートや日本庭園もあります。

(12) (13) [三井の森公園]

かつては三井上高井戸運動場(通称・三井グラウンド)があり、広大な敷地には野鳥が飛来し、タヌキも生息するほどの自然のオアシスだった森に、三井不動産がパークシティ浜田山を開発しました。敷地の一部を杉並区が三井の森公園として整備しました。公園は2区画に分かれていて、ほとんど人の手が入らず残っためずらしい森です。園内では、今では都市部ではあまり見られなくなった野生のランや草木類、トンボ類、甲虫類を見ることができます。「秋にはヒガンバナでにぎわうこの水辺が、その昔、釣り掘だった」 (「すぎなみ学倶楽部」> 特集 > 公園に行こう > 区立三井の森公園 より) そうです。

[縄文遺跡]

神田川を挟んで対岸、柏の宮公園の南にある塚山公園オプションコースには、縄文時代の環状集落遺跡があり、約3万年前の局部磨製石斧が出土しました。また、高井戸清掃工場を中心とした神田川北岸一帯には、先土器時代、縄文時代、古墳時代から近世までの高井戸東遺跡があります。ここからは、今から約2万7,000年前の石器、局部磨製石斧、ナイフ型石器、掻器、縄文早期 (約7,000年前) の炉穴、同時代後期の (3,000年前) の墓、古墳時代の住居も発掘されました。太田記念館の敷地からも約3万年前の遺跡が発掘されています。井の頭池にかけての神田川一帯は、古代から人々が生活している住みやすい豊かな土地だったのでしょう。

(14) [神田川]

井の頭池が源流で、両国橋脇で隅田川に合流する延長24.6キロメートルの川。1590(天正18)年に江戸に入府した徳川家康は、海辺にあるので井戸によって真水を満足に得ることができない江戸の飲料水を確保するために、井の頭池と善福寺池、妙正寺池を水源とする「神田上水」を整備しました。

(17) [東京都太田記念館]

中国の人びとと親交の深かった故太田宇之助氏(1916年中国にて孫文の革命に参加、1917年早稲田大学卒業・大阪朝日新聞社入社し北京通信部勤務)が、日中友好に役立ててもらいたいと東京都に寄贈した土地に東京都が建設した、留学生のための宿舎。現在は北京市のほか、アジア大都市ネットワーク21の諸都市出身の留学生を受け入れています。

(19) [玉川上水]

羽村取水堰で多摩川から取水し、武蔵野台地を東流し、四谷大木戸(現在の四谷四丁目交差点付近)にあった「水番所」までの約43キロメートル。承応元 (1652) 年11月、江戸の飲料水不足を解消するため多摩川からの上水開削が計画され、工事の総奉行に老中松平伊豆守信綱、水道奉行に伊奈忠治(没後は忠克)が就き、庄右衛門・清右衛門兄弟(玉川兄弟)が工事を請負いました。この間の標高差はわずか100メートル弱しかなく、工事は困難をきわめたそうです。
ちなみに、江戸市中へ飲料水を供給していた「江戸の六上水」には、神田上水、玉川上水、本所上水(亀有上水)、青山上水、三田上水(三田用水)、千川上水があります。上水は江戸の飲料水の貴重な水源であり、露天部分には見張りのための番小屋が設置され、付近の住民による放尿や生活排水の投棄などの汚染がなされないように役人が厳重に取り締まっていました。

[井の頭池]

湧水が豊かで、園内武蔵野市側の御殿山遺跡から縄文時代の竪穴式住居遺跡も出土し、古くから人間の生活に不可欠な水をまかないつづけてきました。三代将軍家光の代になると、このあたりは鷹狩り場とされ、いまでも「三鷹」の地名が残っています。寛永6 (1629) 年に家光が訪れた際、この池の水は江戸の飲料水の源・上水の頭であることから「井の頭」と命名、池のほとりのこぶしの木に小刀で井の頭と刻んだと伝えられています。
『江戸名所絵図』を紹介しているサイト 「歴史散歩 江戸名所図会」 によれば、「「井頭池(いのがしらいけ)  神田上水(かんだじょうすい)の源(みなもと)なり。長さは西北より東南へ曲(まが)りて三百歩ばかり。巾(はば)は百歩あまりなり。池中(ちちゅう)に清泉(せいせん)湧出(ゆうしゅつ)する所七ヶ所ありて干魃(かんばつ)にも涸(かる)ることなし。故に七井の池(なないのいけ)とも称(とな)う・・・」とのことです。

(25) [井の頭弁財天]

井の頭弁財天は、天慶年間 (938~946年) に関東源氏の祖・源経基が、伝教大師の作 (789年) という弁財天女像をこの地に安置したのが始まりで、その後、源頼朝が建久8 (1197) 年に東国の平安を祈願してお堂(別当寺は天台宗大盛寺)を建立したとされています。
その後、江戸市民の生活の源となった水源の守り神として、また財産を授ける神として、さらには芸能・音楽の神として、弁財天は江戸の庶民の信仰を集め、弁財天への道中各地には道標が建てられました。弁財天境内や向かいの石段、石段を登りきった周辺などには、その当時の商人や歌舞伎役者が寄進した石灯籠、宇賀神像 (26) などが残っています。弁財天への参道にある黒い鳥居「黒門(23) の脇にある1745年に建てられた大きな道しるべの台石には、芝居・浄瑠璃関係者の名前が刻まれています。

ハーフコース、オプションコース

こうすれば、コースを短縮できます。

「すぎ丸・けやき路線」は、阿佐ヶ谷駅南口~浜田山駅を結ぶ杉並区のコミュニティバスで、運賃は100円、1時間に4本、運行しています。

  • 京王井の頭線・高井戸駅~久我山駅間を井の頭線の電車に乗る=約1,300メートル短縮
  • 「杉並第二小学校 [すぎ丸]」バス停 (地図⑥)~浜田山駅を「すぎ丸」バスに乗る=約1,500メートル短縮
  • サクラの時季でなければ、スタートを浜田山駅にする=約3,600メートル短縮

歩き足りない方には、こんなコースもあります。

  • スタートをJR中央線/東京メトロ丸の内線・荻窪駅南口にして、尾崎橋(地図⑦)で、コースに合流する。この区間は3,618メートルあって、約1,700メートル距離が長くなります。この区間には、大田黒公園荻外荘公園があって、この公園内の見学距離も含んでいます。(地図で黄緑色の線)
  • 古代の遺跡がある塚山公園をまわる(地図⑪→⑫)と、約850メートル距離が長くなります。(地図で藍色の線)
  • 井の頭弁財天から吉祥寺駅までは、いろいろなコースがありますが、寄り道せずにまっすぐ帰ると955メートルあります。(地図で濃い緑色の線)

ちょっと寄り道

このコースには、コース途中にも、歩き終わってからも、たくさんのちょっと寄ってみたいお店があります。

*[喫茶]「函館美鈴 浜田山店」(昭和7年に函館で創業:浜田山駅近く) http://www.misuzucoffee.com/

*[軽食]「BAMI OISHI 浜田山」(ベトナム・サンドイッチ:浜田山駅近く)https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131805/13221680/

*[ランチ&カフェ]「シクロ」(ベトナム料理:浜田山駅近く) https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131805/13195851/

*[喫茶]「慶珈琲」(イギリスビンテージのG-planチェアがある:富士見ヶ丘駅近く) http://hipcafelife.com/coffee/00084-2/

*[ランチ&カフェ]「豆の木」(久我山駅近く) http://kugayama.org/mamenoki.html

*[一杯]「いせや総本店」(焼き鳥:12時から:吉祥寺駅近く) http://www.kichijoji-iseya.jp/publics/index/1/

*[喫茶&ケーキ]「レピキュリアン/L’EPICURIEN」(食べログ “百名店2018″:吉祥寺駅近く) https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13005891/

*[喫茶&ヨーグルト]「ウッドベリーズ 本店」(生フローズンヨーグルト専門店:吉祥寺駅近く) https://www.woodberrys.co.jp/

*[一杯]「戎ビアホール 吉祥寺」(焼き鳥:11時から:吉祥寺駅近く) www.yakitoriebisu.co.jp

*[ランチ&カフェ]「セイナ カフェ」(吉祥寺駅近く) http://www.seina-cafe.net/

*[ランチ&一杯]「チョップスティックス 吉祥寺店」(ベトナム屋台料理:吉祥寺駅近く) http://namamen.com/

*[カフェ]「LIGHT UP COFFEE」(産地や作り手による素材の味を楽しむ新しいコーヒー文化を紹介:吉祥寺駅近く) http://lightupcoffee.com/

*[一杯]「吉祥寺魚金」(新橋発祥の魚介系居酒屋で要予約:日・祝日は15時、土曜は16時、平日は17時から:吉祥寺駅近く) www.uokingroup.jp

*[一杯]「西一条魚金」(新橋発祥の魚介系居酒屋で要予約:土・日・祝日は16時、平日は17時から:吉祥寺駅近く) www.uokingroup.jp

*[一杯]「李朝園 吉祥寺店」(焼肉の名店:日・祝日は12時、平日は16時から:吉祥寺駅近く) https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13005772/

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