赤羽駅から王子駅:緑と水の武蔵野台地の縁(へり)を歩く(115) -10km

コースの特徴

東京の北の端。水田や、湧き水や、滝や、狐の行列・・・。変化に富んだコースです。

御神域の下にトンネルがあって、行き交う東北・上越新幹線、埼京線・りんかい線、京浜東北線、宇都宮線・高崎線・湘南新宿ラインの列車を見下ろせる神社、東京名湧水57選に選ばれた湧き水がうるおす水田のある公園、東京三大銀座の一つとされ、驚くほど物価が安い十条銀座商店街、東京23区にいるとは思えない滝のある公園、狐の行列が行われる神社、紀州熊野三社より王子大神を御祭神として迎えた神社など、変化に富んだ10.5キロメートルの街あるきです。

コース概要

JR埼京線・赤羽駅―赤羽八幡神社―赤羽緑道公園―赤羽自然観察公園―静勝寺・稲付城跡―香取神社―清水坂公園―十条銀座―篠原演芸場―十条冨士塚―十条野鳥の森緑地―名主の滝公園―王子稲荷神社―王子神社―音無親水公園―JR京浜東北線/東京メトロ南北線/都電荒川線・王子駅

武蔵野台地の北東端

多摩川と荒川のあいだに挟まれた武蔵野台地は、水を通さない粘土質層の上に、水を通しやすい礫層が乗っていて、この層面から地下水が湧き出し、台地上の中小河川の源流となったり、池となっています。昔から、こういった「清水」を大きな神社や寺社が境内として取り込んだり、名家や武家の庭園としていました。また、河岸段丘は階段状の地形で、平坦な部分と傾斜が急な崖とが交互に現れます。

歩き始める「赤羽台」は、武蔵野台地の北東端、新河岸川(荒川の西岸沿いを流れて、隅田川に合流)の河岸段丘上にあります。また、ゴールの「音無親水公園」は、隅田川に合流する石神井川が、王子神社と飛鳥山とのあいだの狭い谷(音無渓谷と呼ばれていた)を流れていたところにあります。コースはこうした地形を歩くので、上り、下りの階段が多くあります。標高は、高いところで約20メートル、低いところは7メートルです。苦しい階段を上りきれば、遠くまで景色を楽しむことができます。

このコースは、B級グルメを満喫することもできます。出発点の赤羽駅周辺は昼間からお酒が飲める安い居酒屋が軒を並べ、途中の十条銀座商店街では安い焼き鳥などの食べ歩きができ、終点の王子駅周辺には、いつでもお客さんでにぎわっている「平澤かまぼこ王子駅前店」(営業時間10:00~22:00) があります。

コースの写真をご覧ください

写真は ⇒コチラ から。

コース地図をご覧ください

コース距離です。

(各ポイントの番号は、地図上の番号です
ポイント区間距離累計距離
(01) JR赤羽駅  
(04) 赤羽八幡神社650m650m
(07) 赤羽自然観察公園2,200m2,850m
(11) 稲付城跡・静勝寺1,100m3,950m
(15) 香取神社740m4,690m
(18) 清水坂公園600m5,290m
(20/B) 十条銀座(JR赤羽線・十条駅)1,100m6,390m
(24) 十条冨士塚600m6,990m
(33) 名主の滝公園1,800m8,790m
(41) 音無親水公園(JR京浜東北線/東京メトロ南北線・王子駅)1,800m10,590m

コースの説明

(4) 赤羽八幡神社

標高20メートルほどの小高い山にあり、昭和初期ころまでは、赤羽山八幡宮と呼ばれていました。御神域下にトンネルがあり、東北・上越新幹線、新幹線と並行して走る「埼京線」・「りんかい線」の車両を同時に見ることができます。さらに、神社東側すぐのところを「京浜東北線」・「宇都宮線」・「高崎線」・「湘南新宿ライン」が通っています。まさに赤羽が、「東京の北の玄関」であることを実感させてくれます。さかのぼること1,200年前(延暦3年)にも、坂上田村麻呂公がはるか京より東北地方を目指す途中、この地に陣を張り、戦勝を祈願して八幡大神をお祀りしました。赤羽八幡神社の御社殿左側には、9つの末社が御鎮座しています。その中の1社が「大国主神社」です。御祭神は大国主命で、縁結びの神として有名な出雲の神様です。恋愛成就・縁結びは古代の人々にとっても切なる願い事でした。(「赤羽八幡神社ホームページ」より)

(5) 赤羽緑道公園

廃線となった軍用貨物の線路跡を利用して作られました。

(7) 赤羽自然観察公園

陸上自衛隊十条駐屯地赤羽分屯地の跡地の一部を整備して、1999年に開園した公園です。園内には、どんぐりの森、田んぼ、湧水(東京の名湧水57選)、デイキャンプ場、多目的広場、平和の森、北区ふるさと農家体験館があります。
(公園案内図は コチラ

(9) 亀ヶ池辨財天

現在の池は、昔、赤羽駅の西口一帯にあって、無数の亀が住んでいた大きな池・「亀ヶ池」の名残りだそうです。中の島に祀られている祠はかつて亀ヶ池の一角にあった祠で、静勝寺の辨天堂に安置されてある亀ヶ池辨財天を勧請して祀っています。(案内板より)

(10) 稲付城跡

武蔵野台地北東端部の標高21メートル程度の舌状台地先端上に立地する自然地形を利用した中世の城館跡です。現在の静勝寺境内一帯に当たり、寺伝では、太田道灌が築城したとされる戦国時代の砦跡です。この付近には鎌倉時代から岩淵の宿が、室町時代には関が設けられて街道上の主要地点をなしていました。稲付城は、その街道沿いで三方を丘陵に囲まれた土地に、江戸城と岩槻城を中継するための山城として築かれたのです。(案内板より)

(11) 静勝寺

太田道灌の死後、道灌の師・雲綱和尚が永正元(1504)年、城の一角に彼を弔う堂を建立して「道灌寺」としたことにはじまります。江戸時代を通じて静勝寺は太田氏の菩提寺とされ、太田道灌像を祀る道灌堂、旧本堂 (現在の弁天堂)が造られました。(「猫の足あと」≫北区の寺社≫北区の寺院≫静勝寺 など)

(15) 香取神社

旧稲付村の鎮守社です。稲付村は江戸時代、東叡山寛永寺領に属していました。こうしたことなどがあって、奥殿の中に安置されている朱塗りの香取神社本殿は、徳川将軍家が東叡山寛永寺を造営した際に建てた上野東照宮の本殿(内陣)を移築したものだと、この近辺に暮らす人々に信じられてきました。境内には北区内では珍しい「力石(ちからいし)」が7個奉納されています。軽い石で約71キログラム、重い石では約206キログラムもあります。(案内板より)

(18) 清水坂公園

武蔵野台地の崖地を利用した立体的で変化に富んだ公園です。2万平方メートル以上の敷地に、芝生広場、全長150メートル・高低差10メートルの「渓流」、長さ52メートルのローラー式すべり台、「自然ふれあい情報館」があります。

(20/B) 十条銀座

加盟店約200店を誇る、北区では最大規模の商店街で、品川区にある戸越銀座,江東区にある砂町銀座と並んで「東京三大銀座」のひとつといわれています。十条銀座商店街は、明治30年代後半、軍関係施設の整備によって店が建ち始めて発展し、昭和53(1978)年にアーケードが整備されました。

(21/C) 篠原演芸場

昭和26(1951)年に開館した大衆演芸場です。熱いファンは数多く、公演日は毎回長蛇の列ができ、ミニショー・お芝居・舞踊ショーが楽しめます。劇場の前の「中央商店街」は、平成10(1998)年に「演芸場通り」に名前を変更。まさしく地域に根づいた下町の芝居小屋と言えます。歴史的にも数多くの名役者・名劇団を送り出した老舗劇場としても全国的に有名です。

(24) 十条冨士塚

もともとは古墳であったと言われますが、江戸時代に富士山に直接行けなかった庶民たちが、塚を富士山に見立て参詣していました。塚には富士山の溶岩が配され、実際の富士山と同じように、中腹に小御岳神社の祠があります。今でも毎年山開きにちなみ、6月30日と7月1日には祭礼が行われ、脇の道路沿いには数多くの露店が立ち並び、大勢の人々でにぎわいます。

(29) 自衛隊十条駐屯地

明治38年初冬に「東京砲兵工廠銃包製造所」が小石川からこの十条台へ移転して以降、旧陸軍兵站の中枢として重要な役割を果たしてきました。戦後は米軍の使用を経て、昭和34年に自衛隊に移管され、武器補給処十条支処を主体に使用されました。現在、十条駐屯地は陸上・海上・航空・契約本部が共存する全国でもまれにみる駐屯地・基地となり、全国の自衛隊が国防、災害派遣、国際貢献等の任務を達成するために必要不可欠な物(装備品等)の調達、保管、補給または整備及びこれらに関する調査研究等の事務処理を行う部隊が所在しています。正門等に使用されている赤煉瓦は、かつて工場の壁面に使用されていたものを再利用したものです。(東京都北区観光協会「ホーム」≫観光スポット≫王子・十条エリア≫自衛隊十条駐屯地)

(27) 十条野鳥の森緑地

地域住民の方が整備をしている小さな庭園と、野鳥のためのサンクチュアリからなる緑地です。

(33) 名主の滝公園

武蔵野台地の突端である王子近辺には滝が多く、かつて「王子七滝」と呼ばれる7つの滝(不動の滝、弁天の滝、権現の滝、稲荷の滝、大工の滝、見晴らしの滝、名主の滝)がありました。7つの滝の内、現存するのはこの公園にある名主の滝だけで、都内でも有数の8メートルの落差を有する男滝(おだき)を中心に、女滝(めだき)・独鈷の滝(どっこのたき)・湧玉の滝(ゆうぎょくのたき)の4つの滝からなります。(現在は男滝のみ稼働しています。)
「名主の滝」は、江戸時代の安政年間(1854~60年)に王子村の名主「畑野孫八」が自邸に開いたのが始まりで、「名主の滝」の名前の由来もここから来ました。庭園として整備されたのは、明治の中頃、貿易商・垣内徳三郎の所有になってからでした。昭和13年には、株式会社精養軒が買収し、食堂やプールなどが作られ公開され続けてきましたが、昭和20年4月の空襲により焼失し、ようやく東京都によって再公開されるようになったのは昭和35年11月で、昭和50年に北区立公園となりました。(東京都北区「ホーム」≫文化・観光・スポーツ≫公園一覧≫名主の滝公園)

(36) 王子稲荷神社

関東稲荷総社の格式を持ち、江戸時代より庶民に親しまれてきました。大晦日、稲荷の使いである狐が、近くの榎の下で身なりを整え、この神社に初詣をするという言い伝えがあります。境内右手にある「願掛けの石」のさらに奥にある「狐の穴跡」は、落語「王子の狐」の舞台にもなっています。
平成5年から、大晦日から元旦にかけて、姉妹社の装束稲荷神社より、狐のお面や装束を身につけた人々が行列して王子稲荷神社へ正月の参拝をする「王子 狐の行列」が、地元の有志によって行われています。また、毎年2月の午の日に開かれる凧市は、たびたび大火にみまわれた江戸庶民たちが「凧は風を切る」として火事除けの縁起をかつぎ、いまなお親しまれています。(東京都北区観光協会「ホーム」≫観光スポット≫王子・十条エリア≫王子稲荷神社)

(39) 王子神社

御祭神は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)の五柱で、総称して「王子大神」と呼ばれます。紀州熊野三社権現(本宮・那智・新宮)の御子神さまの呼称で、世界遺産にも登録された熊野古道には多くの王子神が祀られていたといわれます。この王子神社は、中世に熊野信仰の拠点となっていました。非常に高い格式を持つ神社で、最盛期には飛鳥山も支配地としていました。境内には、大イチョウや、理容業界の神様とされる関神社と毛塚があります。(「王子神社ホームページ」より)

ちょっと、立ち寄り

本コースで通るエリアは、1串50円の焼き鳥を売る店があるなど、物価が超安いところで、昔ながらの定食屋もたくさんあり、朝から飲める居酒屋が軒を集める庶民的な場所です。

むかし、赤羽には軍用鉄道や軍事工場(「赤羽緑道公園」、「赤羽自然観察公園」の一帯は、被服本廠、陸軍火薬庫、兵器補給廠だった)があり、十条にかけては陸軍の砲兵工廠、国鉄官舎の長屋(跡地が「清水坂公園」)があり、王子は日本で最初の洋紙工場をはじめ、薬品、肥料、火薬の工場が操業する大工業地帯でした。こうした歴史が、庶民的な街を形成していったと思われます。

赤羽駅周辺

スタート地点で恐縮ですが、10:00から営業を始める飲み処があります。実地調査したレポートをご覧ください 安くて、うまい、呑兵衛(のんべえ)天国

十条駅周辺

(1) 肉骨茶(バクテー)

マレーシアの薬膳スープ。ホロホロの肉厚スペアリブと、にんにく&漢方の旨味たっぷりで、ウォーキング途中のランチにぴったり。
ランチタイム:11:00~16:00 。無休。
電話 03-6325-7789
https://www.bakuteh.jp/

(2ノンラ

ベトナム料理店。ランチセットは十数種類あって、麺類、パンが豊富。
営業時間11:00〜23:00 無休
03-5948-8224
https://www.facebook.com/nonlajujo/

(3カフェレストランKIRIN

フレンチ、洋食のビストロ。2種類(魚料理か肉料理)のランチは、1,000円前後(土曜はちがうメニュー)
ランチ時間 11:45~15:00 日曜定休
03-3909-8786
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132304/13037083/

(4クルド家庭料理・手芸カフェ メソポタミア

在日クルド人のファーティマさんがクルドの家庭料理を提供。ランチセット有。カフェとしても利用できる。
営業時間11:00~23:00 月曜定休
03-5948-8649
ホームページが楽しい: https://mesopotamiajp.jimdo.com/

王子駅周辺

(5) 平澤かまぼこ王子駅前店

立ち飲み居酒屋。おでん(100~200円)が美味しい。日本酒は、23区唯一残っていた造酒屋「小山酒造」の丸眞正宗。
営業時間10:00〜22:00 祝日定休(8月のみ日曜休み)
https://retty.me/area/PRE13/ARE24/SUB2404/100000740443/

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