赤羽駅周辺で、昼から飲めるところを調査しました。

安くて、うまい、呑兵衛(のんべえ)天国

赤羽駅周辺で評判のお店を3店、平日の朝から実地調査しました。「赤羽駅から王子駅:緑と水の武蔵野台地の縁(へり)を歩く」コースでは、赤羽駅から出発するようにご案内していて、赤羽駅周辺で呑むには、逆コースで歩かなければなりません。赤羽駅から王子駅に向かうほうが、コースとしては面白いと思うので、逆コースを紹介するのは、痛し痒しで忸怩たる想いがします。

それはさておき、赤羽駅を東口に降りると、駅前ロータリーの北側に、「赤羽一番街商店街」という大きな看板が目につきます。ここを入ると、平日でも午前10時ごろから営業しているB級グルメの名店がいくつもあります。

赤羽一番街商店街

赤羽一番街商店街

きょうは最初に、「一番街SILK ROAD」というアーケード街の一角にあって、10時半から開店している「丸健水産」を訪問しました。行列ができるおでんのお店ですが、さすがに、平日の午前中は、楽々、入店できました。と言っても、ここは立ち飲みで、通路にはみださないように、テーブルの前に詰めて立ちます。

おごりおごられ禁止の丸健水産

丸健水産」のお店の中からは、時折り、ジュウッという音が聞こえます。おでんの種を揚げている、美味しい音です。

丸健水産のおでん

丸健水産のおでん

丸健水産の立ち飲みテーブル

丸健水産の立ち飲みテーブル

丸眞正宗の出汁割

丸眞正宗の出汁割

おごりおごられ禁止

おごりおごられ禁止

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おすすめのハンペンは、ふわふわのマシュマロのような食感でした。

揚げたての練り物も、美味。なんといっても、おでんの出汁(だし)が、絶妙の味です。

こちらでは、日本酒・丸眞正宗のコップ酒を50ccぐらい残し、そこにおでんの出汁を入れてもらって飲む(ダシ割)のが、最後の〆に合います。

同じテーブルに、30代と20代の逞しい若者が先客で飲んでいて、いろいろ話しました。彼らは群馬県から、赤羽の居酒屋目当てに朝からやってきて、すでに2軒目で、これからも居酒屋めぐりをするそうです。2カ月以上休みなく働き、ようやくひと段落したので、自分へのご褒美に、休暇をとったと言っていました。

丸健水産で飲むときのルール

・立飲みは、店の脇に会議用長机を置いただけのスペース(混んでると30分まで)
・夜になると、注文するおでん鍋から右へと長い行列が出来る
・ダシ割は、行列に並ばず、おでん鍋脇の決まった場所にワンカップを置いてオーダーする(公式ルール)
・名物のハンペンと牛スジは注文制(ハンペンはメレンゲみたい)
・酔っ払いは出入禁止等のルールがある  (「ディープな赤羽、立飲みの聖地はココ!」より)

「おごり おごられ 禁止」の張り紙があるのも、お客さんどうしのトラブルを避け、長居されるのを避ける、お店の知恵なのでしょう。

「丸眞正宗」は、生き残った。
丸眞正宗は、「東京23区の北区赤羽に位置する酒蔵『小山酒造』の創業当時(1878年)から今まで140年間愛され続けていた銘柄。初代 小山新七は、商いは誠実こそが基本であると、酒名に「まるまる本物のお酒」という思いを込めて【丸眞正宗】とし、東京を中心にキレの良い本物のお酒として愛され続けてきました。2018年4月、遠縁関係にあたる小山本家酒造が140年続いた想いと共に継承致します。」(丸眞正宗 純米吟醸|小山本家酒造 より)
酒蔵『小山酒造』が廃業にいたった事情については、livedoor’NEWS > IT 経済 > 経済総合 > 戦前から続く日本酒の「小山酒造」が廃業へ「丸眞正宗」など根強い人気 をご覧ください。日本の中小企業に共通の問題の深刻化を反映しているようです。

鯉の刺身が絶品:まるます家 総本店

まるます家 総本店」は、行列のできるウナギ屋さんです。午前10時から営業です。あしたが土用の丑の日なので、きょうはすいていたのかもしれません。

鯉とウナギの まるます家 総本店

鯉とウナギの まるます家 総本店

こちらは、飲んできた人お断りで、お客の様子をチェックします。おでん屋では飲むのをセーブしてきたので、幸い、入店できました。鯉の洗い、鯉の刺身、つぶ貝の刺身、ドジョウとじ、ウナギの兜焼き、水ナスの浅漬けなどをいただきました。おでんを食べてきたので、さすがにウナギの蒲焼は、次回のお楽しみにしました。

鯉の刺身と、丸い器にはいった鯉の洗い

鯉の刺身と、丸い器にはいった鯉の洗い

ドジョウとじ

ドジョウとじ

つぶ貝の刺身

つぶ貝の刺身

 

 

 

 

 

 

 

 

鯉の刺身、つぶ貝の刺身は、とても新鮮。

鯉の刺身って、いままで食べたことがなかったかもしれません。つぶ貝の刺身も、ほんとに美味しい。ドジョウとじは、丸です。

牛筋の煮込みに入っている牛筋は、缶詰のコンビーフのように、柔らかくて、いい味がしました。

牛筋の煮込み

牛筋の煮込み

ウナギの兜焼き

ウナギの兜焼き

スッポンの血のリンゴジュース割は、小さなグラスに、赤い液体がはいっていました。素直な味で、リンゴジュースの甘い味だけが口に残りました。

ニンニク揚げは、1個丸ごと揚げたのは身が柔らかくなりますが、ここのは1粒ずつ揚げていて、しっかりしていました。

飲んでいたら、消防自動車のサイレンが近づき、お店の前に何台も停まり、消火用のホースを伸ばしたり、警察官が交通整理を始めたり、あわただしい雰囲気になってきました。でも、避難指示が出ないので、そのまま飲んでいました。

そのうち、お店の外に、入店を待つ行列が伸びてきたので、お会計にしました。

飲んでいたら、数軒先が火事だった

飲んでいたら、数軒先が火事だった

赤羽最高峰の立ち飲み屋へ

3軒目は、赤羽最高峰という評判の「立飲みいこい 本店」。
その評判通り、①ほとんどのつまみが100円台で安い、②すぐに出てくる、③うまいの3拍子そろった立ち飲みでした。

小肌

小肌

赤魚の煮つけ

赤魚の煮つけ

ここまで来ると、何を注文したかの記憶があいまいになってきましたが、とにかく、美味しかったという記憶は鮮明にあります。

とりわけ、赤魚の煮つけは、たしか150円か180円ながら、身にしっかり味がしみていて、食べ応えもありました。同行の1人が、ご飯に載せて食べたいと言って、2切れをお土産にしてもらったほどです。

小肌の酢〆も、新鮮でした。

そうそう、このお店も酔っぱらいの入店チェックは厳しく、ひとりがチェックされかかりましたが、酔ってない、大丈夫と言って、なんとか入店できました。

赤羽のお店は、朝から営業する、年季のはいった立ち飲み店や居酒屋が多く、長年の経験からでしょう、たくさんは飲ませず、お客さんどうしのトラブルを防ぎ、楽しくお酒を飲めるようなルールがしっかりしていると、感じました。

ちなみに、「立ち飲みいこい」のルールは、Rettyグルメの「S.Yamadaの口コミ」 をご覧ください。

番外編:阿佐谷の角打ち

阿佐谷に戻って、きょうの反省会をしました。阿佐谷の老舗酒屋「酒ノみつや」の角打ちです。角打ちとは、要するに、酒屋の店内で立ち飲みすることです。売り場で、銘柄が6種類ぐらい書かれているお勧めから選んだ地酒をコップに注いでもらい、袋に入った100~200円の乾きモノをツマミに買います。

「酒ノみつや」は、お酒が並べられている売り場の奥に、角打ち用の小部屋があります。この部屋の、道路側の壁は広く開いていて、向かい側の児童公園の景色は、額縁のなかの絵を眺めているようです。逆に、公園から丸見えなわけで、公園で遊ぶ良い子たちは、あのおじさんたちは、立ったまま何をしているんだろうと思っているのでしょう。

角打ち小部屋の向かい側の児童公園

角打ち小部屋の向かい側の児童公園

「酒ノみつや」にも、たくさんのルールがあります。ルールを守って、たのしく飲みましょう。

「酒ノみつや」

「酒ノみつや」のルール

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