カタクリ・サクラ・湧水の白子川中流域を歩く:大泉学園~和光市駅 (507)―10km

    コースの特徴

    • 白子川の河岸段丘の左右にある5~10mの崖をのぼり降りしながら歩く約10kmのコースです。
    • 白子川に沿って、湧水や、カタクリの咲く森、憩いの森、サクラの並木がつづきます。
    • 「中里の富士塚」は高低差があり、山頂付近は険しい塚です。
    • 練馬区立大泉町もみじやま公園の前に、都営大江戸線・大泉町駅(仮称)が計画されています。
    • 隣接している都立大泉中央公園と埼玉県営和光樹林公園を抜けて、和光市駅まで向かいます。

    コースの概要

    西武池袋線・大泉学園駅―妙延寺―東映 東京撮影所―びくに公園―白子川―大泉JCT―精進場稲荷神社―弁天池跡―大泉橋戸公園―練馬区立あかまつ緑地―練馬区立 中里泉公園―長久保道の碑―清水山の森 (カタクリ群生地)稲荷山憩いの森 (カタクリ群生地)―土支田八幡宮―不動橋―八坂神社―中里の富士塚―練馬区立 風の丘公園―荘埜 (ソウノ) 園(柿のもぎ取り)―白石農園 直売所―練馬区立大泉町もみじやま公園―道祖神―長久保―都立大泉中央公園―埼玉県営和光樹林公園―東武東上線・和光市駅

    コースの地図

    コースの区間距離

    ルート-01区間距離累計距離
    1大泉学園駅北口(バス) から 大泉橋戸公園 へのルート2,190m2,190m
    2大泉橋戸公園 から 清水山の森入口 へのルート1,600m3,790m
    3清水山の森入口 から 稲荷山憩いの森入口 へのルート455m4,245m
    4稲荷山憩いの森入口 から 土支田八幡宮 へのルート446m4,691m
    5土支田八幡宮 から 八坂神社参道 へのルート877m5,568m
    6八坂神社・富士塚一周247m5,815m
    7八坂神社参道 から 練馬区立大泉町もみじやま公園入口(外環道)へのルート690m6,505m
    8練馬区立大泉町もみじやま公園入口(外環道) から 和光市駅南口 へのルート3,700m10,205m

    コースの写真

    「コースの写真」ページを設けず、コース説明の中に写真を適宜挿入いたします。
    そのため、「区間ごとのコース説明」が長くなってしまいました。コースを歩くだけでしたら、コース説明は読まなくても、ここまでの情報でもじゅうぶん楽しんでいただけると思います。

    区間ごとのコース説明

    [区間1]  大泉学園駅~中里泉公園

    この区間のなかばに、 高倉健主演の『網走番外地シリーズ 』 や 『 昭和残侠伝シリーズ 』 などが撮影された東映東京撮影所があります。 1935(昭和10) 年 に開所し、1951(昭和26)年に東映東京撮影所となったスタジオでは、数々の映画が撮影されました。いま敷地内には、大型商業施設「プラッツ大泉」、その向かいにシネマコンプレックス「T-JOY大泉」が出来ています。

    妙延寺

    日蓮宗の倍光山妙延寺では、幕末から寺子屋教育が行われ、明治7(1874)年、区内最初の私立明倫学校(練馬区立大泉小学校の前身)が開設されました。

    途中の路地に沿ってある、小さな寺院と、大きな桜の樹
    東映 東京撮影所
    大型商業施設「プラッツ大泉」
    東映東京撮影所
    びくに公園 

    周囲より約4m低くなった敷地が「びくに公園」です。ここは練馬区立の多目的運動場で、広場の一角には有料のテニスコートもあります。
    ここには、もうひとつの名称「比丘尼橋上流調節池」があります。隣接している白子川中流部の治水安全度を高めるために整備された調整池です。大雨で白子川の水位が上がり洪水の危険があるとき、この調整池に水を流します。
    脇には、関越自動車道へ通じる大泉高架橋、東京外郭環状道路大泉ICの巨大なドーナッツ状建造物がそびえ、異次元空間に来たかの錯覚を感じます。

    大泉JCT
    (左)白子川の水位が上がると、(左)開けられた空間から川の水が比丘尼橋上流調節池に流れ込む。
    信号「大泉学園インター」を右へ(①)、目白通りに沿って歩き、信号「比丘尼」の横断歩道を左折(②) し、高架橋をくぐる (③) 。
    精進場稲荷神社

    昔から豊島郡土支田村下屋敷精進場の鎮守社として祀られていましたが、明治の末に近くの氷川神社に合祀されました。その後、地域集落一帯に悪疫が流行し、その災疫を除くため昭和9(1934)年に元の地(現在のところ)に戻ったそうです。

    弁天池跡
    白子川

    新河岸川へと合流する一級河川・白子川の「源流」は、練馬区立大泉井頭公園として整備されていて、「一級河川 白子川 上流起点」という表示が掲げられています (「三宝寺池と白子川源流を歩く:井荻駅から大泉学園駅まで(095) -10km」参照)。井頭公園から上流も存在し、西東京市では新川と呼ばれています。
    全長10㎞と短い河川ですが、なかなかの暴れ川のようで、川の流れは両岸を侵食して河岸段丘となり 5~10 m程度の崖地を形成しています。
    白子川が目白通りを横切る比丘尼橋周辺では、洪水を一時的に貯留し水害を軽減する比丘尼橋上流調節池比丘尼橋下流調節池が出来ています。
    これから白子川に沿って下流へ歩いて行きますが、右岸も、左岸も、途中で歩行者も通行止めになる箇所があります。Googleマップに印したコースを参考にお歩きください。

    白子川の両岸に「大泉橋戸公園」があります。左岸大泉橋戸公園 の下は、調整池が作られています。
    大泉橋戸公園

    白子川の左岸を歩いていくと、「この先、行き止まり」の表示があります。行けるところまで行くと、通行止めの柵があります。左側の6段あるステップを上り、いったん川から離れますが、すぐ鋭角に川に戻る道があります。
    向下橋を渡った左側が「あかまつ緑地」です。

    練馬区立あかまつ緑地
    練馬区立 中里泉公園
    白子川の遊歩道から十数段の階段を上ると、湧水の泉があります。川には戻らず、左側の出口から一般道に出て、長久保道に向かいます。

    [区間2]  中里泉公園~土支田八幡宮

    この区間は、カタクリ湧水を楽しむ本コースの核心部で、白子川の中流域になります。白子川に沿って、ソメイヨシノも植えられています。
    「白子川」の語源は、推測ですが、現在の和光市に残っている「白子」という町名ではないかと思います。白子は、江戸時代、川越街道の宿場で、豊富な湧水を使った酒造りが盛んでした。 この「白子」は、「新羅 (シラギ)」から転訛したという説もあります。

    長久保道の碑

    光が丘地域からこの(これから行く もみじ山)あたりは、2020年2月現在、道路の拡幅工事が行われており、近い将来、大江戸線が延伸されてくる計画で、大きく変貌しそうです。
    長久保道の碑の裏の林は金網フェンスで囲まれています。清水山の森のカタクリ保護区域です。金網の間から覗くと、「かたくり花生育観測地」という表示も見えます。カタクリの花が咲く3月下旬頃の期間だけ、金網の中に入ることができます。
    清水山の森の入口は、ここから右側に坂を上り、4階建ての大きなマンションの先を左へまわりこんだ先にある南口と、ここから真っすぐ、フェンスを右手に見ながら進んだところと、2か所あります。

    清水山の森

    清水山の森は、東京23区内で唯一の大規模なカタクリ群生地で、10万株のカタクリが自生しているそうです。
    詳しい案内が、練馬区トップページ > 観光・催し > ねりまの案内 > ねりまの風景 > ねりまの公園 > 清水山の森 にあります。
    地元の大泉みどり会の皆さんが、ヤマユリ(ユリ科;花期は6月下旬~7月中旬)、キツネノカミソリ(ヒガンバナ科;開花期は7月下旬~8月中旬)、ヒガンバナ(マンジュシャゲ) を移植して手入れをされています。

    2020年3月26日、カタクリの開花時期に訪問しました。

    稲荷山憩いの森 (前半部)
    稲荷山憩いの森入口

    白子川の崖線斜面に広がる、練馬区で最も広い「憩いの森」で、クヌギやコナラ、エゴノキなどの落葉樹が自生しています。春にはカタクリサクラが咲き、秋には紅葉も楽しめます。
    稲荷山憩いの森は、トイレのある入口から豊楽園神社までの急傾斜がある一角(前半部)と、豊楽園神社のそばの湧水池から土支田八幡宮に至るなだらかな斜面の一角(後半部)とに大きく分かれます (このほかに立ち入りができない一角もあります)。
    森の中は、ロープをはって、カタクリなどの植生を保護しています。柵の内側を歩きましょう

    稲荷山憩いの森 (後半部)

    後半部にもカタクリの咲くところがあります。カタクリ保護のために、柵から出ないように気をつけましょう。
    出口に近いところが、右側にゆるい傾斜でひろがっています。その一角に、祠があったような跡が残っていました。これは推測ですが、かつて稲荷神社がまつられていたのかもしれません。

    2020年3月26日、訪問しました。清水山の森よりもこちらのほうが、カタクリが密集して群生しています。また、こちらはあまり知られていないようで、訪れる人はほとんどいません。
    数年後、都営大江戸線が光が駅から延伸すると、交通便利な場所になって、大勢の人が見物に訪れるのかもしれません。

    土支田八幡宮

    うっそうとした森の中に、鎌倉時代末の創建と伝えられる土支田八幡宮はあります。

    [区間3]  土支田八幡宮~もみじやま公園

    土支田八幡宮を出発し、白子川右岸に沿って不動橋まで戻り、橋を渡ったら白子川の北側へ向かいます。北側の崖線は川から100~150mぐらい離れていて、そのあいだは平らな土地です。宅地開発される前は、水田が広がっていたと思われます。大昔にさかのぼると、白子川の流れは、いまより北側だったのかもしれません。
    中里の富士塚は、そんな崖線のすぐ下にあります。1合目から九十九折れの急な登山道を1合ずつジグザクにのぼり、8合目からのさらなる急登を上りきると、剣が峰です。山頂からは、南の方向の眺望が開けます。東京都内や周辺にはたくさんの富士塚がありますが、この中里の富士塚は、斜度と言い雰囲気と言い、登り甲斐のある富士山のひとつだと思います。

    土支田八幡宮から白子川沿いに不動橋へ
    不動橋
    不動橋で、白子川を北側へ渡る

    なぜ「不動橋」という名前か?
    不動橋を渡って真っすぐ行くと、T 字路で薬局に突き当たります。その薬局の前に祠があって、右側は不動尊です。
    これは推測ですが、 このお不動様に由来して不動橋になったのかもしれません。

    八坂神社

    鳥居を2つくぐり、長くつづく参道を進むと階段があり、上ったところに拝殿があります。八坂神社がいつ創建されたかは不明とのこと。
    本殿左側には稲荷神社 (祭神 稲蒼魂命)、浅間神社 (祭神 木木花咲耶姫)、右側には御嶽神社 (祭神 国常立命) があります。
    さらに右側には、中里の富士塚が並んでいます。

    中里の富士塚
    ツツジに囲まれた富士塚

    練馬区トップページ > 観光・催し > ねりまの案内 > ねりまの歴史を知る > 練馬の歴史と文化財 > 指定・登録文化財 > 中里の富士塚 によると、中里の富士塚は、

    南側基部よりの高さが12メートル径が30メートルあり、区内でも大きな部類に入ります。石碑の年記や言い伝えなどから、明治初期に丸吉講によって築かれたと言われていますが、文政5年(1822年)の石碑があることから江戸時代すでにその原型があったと思われます。合目石に沿って頂上まで登ると、36基の石造物があります。中でも道祖神の碑は、区内で唯一のものです。

    とのことです。きれいに刈り込んで手入れしてあるツツジの花が咲いたら、華やかな富士山が現れることでしょう。

    練馬区立 風の丘公園

    崖の下にある八坂神社、富士塚のすぐ北には台地が広がります。その崖の上のところが風の丘公園として整備されています。公園の西にあずまやがあり、ここからは富士山を眺めることができます。写真にはうっすらとしか写っていませんが、晴れれば正面に姿をあらわすでしょう。

    荘埜 (ソウノ) 園(柿のもぎ取り)

    柿のもぎ取りができます。詳しくは、レッツエンジョイ東京トップ > 埼玉 > 川越・所沢・和光 > 和光市駅 > 荘埜園 をご覧ください。

    白石農園 直売所

    白石農園は、「350 年続く農家です。約 100 種類の野菜とブルーベリーを生産販売してます。野菜は近隣のスーパーで販売されているほか、練馬区内の飲食店へも納品しております。また、約 120 区画ある体験農園やブルーベリーの摘み取り農園、学校給食・子供食堂への食材提供、小中学校の体験学習の受け入れなどの活動もしております」とのことです。
    そしていま、《都市農業と福祉の振興を目指して東京産アスパラガス》というプロジェクトをすすめています。詳しくは、下記リンクをご覧ください。
    https://www.facebook.com/nerima.shiraishifarm/
    https://twitter.com/nerinouba?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

    練馬区立大泉町もみじやま公園

    外環道の上を横切りますが、左側、外環道の手前と過ぎたところに、もみじ山公園への入口があります。どちらの入口からでも、外環道に沿って奥にすすむと、広いグラウンドや木々が立ち並ぶ公園に入っていきます。ここは高台で、西と南への眺望が開けています。大泉学園駅から白子川に沿って歩いたところも、一望できます。都営大江戸線が光が丘駅から延伸される計画があり、もみじ山公園の下に、駅の予定地という看板が立っています。
    和光市駅まで歩く方は、この公園を素通りして、先に進まれてもいいでしょう。
    疲れた方は、公園を下ったところに大泉学園駅行きのバス停「もみじ山」があります。西武バス<泉39> <泉39-1> <泉39-3> で、和光市駅南口あるいは長久保が始点です。11時から14時台は、1時間に4本ないし5本運行されています (15時台は3本)。

    [区間4]  もみじやま公園~和光市駅

    ここからは、都立大泉中央公園入り口まで1㎞、大泉中央公園の園内と埼玉県営和光樹林公園の園内を通り抜け 終着の和光市駅までは、合計3.7㎞です。
    もし 大泉中央公園までの途中で疲れたら、西武バスで、始発の長久保バス停から大泉学園駅へ戻れます。

    道祖神
    長久保

    信号「大泉学園八丁目」から、広い道を都立大泉中央公園に向かって歩きます。ちょうど中間にある信号「長久保」の右側に、西武バスが何台も停まっている駐車場が見えます。
    この信号を左に曲がり100m弱進んだところが、西武バスの始発停留所「長久保」です。ここから、西武池袋線・大泉学園駅、西武新宿線・上井草駅、JR中央線・荻窪駅、阿佐谷駅に行くバスが出ていますので、疲れた方はご利用ください。

    都立大泉中央公園

    信号「長久保」を左折せずに100m強直進すると、「大泉中央公園前」という大きな交差点があります。この角が、都立大泉中央公園西口です。

    都立大泉中央公園は、10haある広大な公園です。ちょうの里、野鳥の森、陽だまりの広場、水の広場、アスレチック、それに競技場(400mトラック)や軟式野球場があります。
    ウメサザンカツバキヤマザクラミズキハナミズキツツジサツキ、エノキ、ケヤキ、ヤマボウシアジサイフジが植えられ、花も楽しめます。開花状況は、下記「都立大泉中央公園の公式ツイッター」で確認できます。

    かつて旧陸軍士官学校の敷地の一部で、戦後、米軍が接収しキャンプ朝霞となりました。
    園内地図は、公園へ行こうトップ > 公園を探そう > 練馬区 >大泉中央公園 > 園内マップ をご覧ください。「アスレチック入口」へ向かいます。

    埼玉県営和光樹林公園

    和光樹林公園はキャンプ朝霞の跡地の一部だった面積20.2haの広大な公園で、多目的利用が可能な広場やジョギングコースなどがあります。陸上自衛隊朝霞駐屯地に隣接し、大災害時の広域避難地になっています。
    多目的広場 (樹林地)、疎林広場、三世代交流広場、複合遊具、屋根付き広場、エントランス広場、管理事務所の脇を通り、正門へと向かいます。
    開花状況やイベントなどの情報は、埼玉県営 和光樹林公園「公園だより」をご覧ください。

    東武東上線・和光市駅
    東武東上線・和光市駅

    和光樹林公園からバス通りを1.4㎞歩くと、東武東上線・和光市駅南口に着きます。

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