歴史をたずね、折々の花を楽しむ:分倍河原駅~府中本町駅(101)―10.5km

まいまいず井戸

コースの特徴

  • ほぼ平坦な10kmのコースです。高低差が10m以上ある府中崖線の上部・下部の市街地を歩きます。
  • 国内最大・最古の上円下方墳である国史跡の府中熊野神社古墳、鎌倉を攻め幕府を滅ぼした新田義貞の戦いの跡など歴史にふれます。
  • 府中郷土の森博物館には、広大な庭園と武蔵国国府の歴史がわかりやすく理解できる展示があります。ロウバイの小径、梅林がみごとです。

コースの概要

JR南武線/京王線・分倍河原駅―高倉塚古墳―八雲神社―浅間神社―稲荷神社―熊野神社古墳府中熊野神社古墳展示館―JR南武線・西府駅―御嶽塚―府中崖線西府町緑地―崖線緑道―NEC 府中事業場正門前―新田緑道―分倍河原古戦場碑―京王線横断トンネル―新田川緑道(南部地区2)―芝間稲荷神社―旧下河原線廃線跡―府中郷土の森博物館・府中市郷土の森 観光物産館―府中市 郷土の森公園―サントリー<天然水のビール工場>東京・武蔵野ブルワリー裏門前―三千人塚―JR南武線/武蔵野線・府中本町駅

コースの地図

コースの区間距離

ポイント 区間距離 累計距離
JR南武線/京王線・分倍河原駅  ―  ―
高倉塚古墳 550m 550m
八雲神社 262m 812m
浅間神社 252m 1,064m
稲荷神社 649m 1,713m
熊野神社古墳・府中熊野神社古墳展示館 751m 2,464m
JR南武線・西府駅北口階段 624m 3,088m
JR南武線・西府駅南口階 105m 3,193m
河原公園 947m 4,140m
のりすけ 新田緑道(分梅)ステーション 727m 4,867m
分倍河原古戦場碑 489m 5,356m
新田川緑道(南部地区2)出口 862m 6,218m
芝間稲荷神社 441m 6,659m
府中郷土の森博物館入口 662m 7,321m
園内一周-府中市郷土の森博物館出口 1,100m 8,421m
三千人塚 1,010m 9,431m
JR南武線/武蔵野線・府中本町駅 618m 10,049m

コースの写真

101-歴史をたずね、折々の花を楽しむ:分倍河原駅~府中本町駅 をご覧ください。

区間ごとのコース説明

上記、コースの写真に、各ポイントを解説する説明板の写真を載せました。
そちらもご覧ください。

[区間1]  分倍河原駅~熊野神社古墳・府中熊野神社古墳展示館

この区間は、JR南武線の北側の高倉塚古墳群から熊野神社古墳にかけての住宅街を歩きます。
市街地の平坦な道を歩いていると、突然、古墳が現れます。

分倍河原駅南口広場の新田義貞公像
新田義貞像

駅前のロータリーに、逸る馬に乗って軍勢に、合戦への気合を入れる新田義貞の像がたっています。
この像は、府中市が「新田義貞と北条恭家の軍勢が鎌倉幕府の興亡をかけて火花を散らした分倍河原合戦を題材に、武士の情熱と夢をモチーフとして制作」(府中市による現地解説) したものです。

高倉塚古墳

分倍河原駅西方、府中崖線の斜面上に二十数基の高倉古墳群が広がっています。
高倉古墳はその中心に位置している古墳時代後期(6世紀から7世紀前半)に造られた直径約20mの円墳です。

天王宮八雲神社・陣街道八雲神社脇の元応の板碑 (いたび)

境内の奥の一段高くなったところに、天王塚古墳があります。神社は「陣街道」に面しており、この道は鎌倉と北関東とを結ぶ主要道路で、その時代から天王宮は創建されていたとも言われています。
神社の脇には、1319年の板碑 (風化が激しく、レプリカ) が巨木に抱かれて建っています。

本宿稲荷神社のイチョウ

樹高20m、幹周4.2mの大イチョウが、そびえています。旧甲州街道から160mほど奥まっていますが、いまでも街道から、一直線の参道の先にイチョウが見えます。

熊野神社古墳・熊野神社・府中熊野神社古墳展示館
熊野神社古墳

熊野神社古墳は、「上円下方墳」という全国的にも珍しい古墳で、河原石に覆われています。
大きさは、基層部が1辺約32m×高さ約0.5m、2段目が1辺約23m×高さ約2.2mの正方形、その上に直径約16m×高さ2.1mの円形部分が載っています。
これは、約1,350年前のかたちに復元保存されたものです。

古墳のすぐ南にある国史跡武蔵府中熊野神社古墳展示館には、横穴式石室の原寸大模型がつくられ、中に入ることができます。
古墳を背にした熊野神社は、甲州街道に面して鳥居が建っています。
詳しくは、「府中市トップページ > 文化・スポーツ・生涯学> 文化 > 埋蔵文化財 > 国史跡武蔵府中熊野神社古墳」をご覧ください。
また、「武蔵府中熊野神社古墳」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) には、古墳発掘の経緯や特徴などの解説が載っています。

[区間2]  熊野神社古墳~府中市郷土の森 観光物産館

JR南武線を国府駅で南側へ横断し、武蔵野台地から、高さ約11mの府中崖線をくだり、新田川緑道、旧下河原線廃線跡を通って府中市郷土の森へ至る区間です。
多摩川にはさまれたこの区間は平坦な地形で、昔は農業用水が流れる水田が広がり、現在はNEC府中事業所やサントリー武蔵野ビール工場があります。
鎌倉幕府打倒をめざし南下した新田義貞軍と、迎え撃つ幕府軍が戦った分倍河原の戦いの舞台でもあります。

JR南武線・西府 (にしふ)

旧西府村から駅名をつけたJR南武線の西府駅は、2009年3月14日開業の真新しい駅です。府中崖線のすぐ上に駅があり、駅前広場から崖線下の日新通りまで、歩道橋が結ばれています。

御嶽塚

西府駅南側の府中崖線上には、約20基の御嶽塚古墳群が発見されています。しかし、墳丘が残っているのは、駅のすぐ南にある御嶽塚公園内にある直径25mの円墳「御嶽塚5号墳」だけです。
塚上には「御嶽大権現」という銘のある小さな石碑が祀られています。
この場所には、中世、約200m四方を堀で囲んだ屋敷があって、御嶽塚がその中心に位置していたことが確認されています。(府中市教育委員会・現地説明板参考)

府中崖線西府町緑地

立川・国立近辺から府中を通り、調布・狛江まで、多摩川が浸食した跡である「府中崖線」が約16kmつづいています。
この崖線の北側は関東ローム層の武蔵野台地、南側の低地部は多摩川が運んできた土砂などからなる多摩川沖積地です。崖線からは水が湧き出ています。

分倍河原古戦場碑新田川 (しんでんがわ) 緑道

新田川は農業用の府中用水流路のひとつで、緑道は、暗渠の上を整備して出来ています。緑道沿いには、ウメの並木があり、小川の流れや池のある分梅公園があります。
分梅公園の一角に、この地が鎌倉幕府滅亡へとつづく分倍河原合戦の古戦場だったことを記念する碑が建てられています。

芝間稲荷神社

突然、小さいけれど真っ赤なお社が目に飛び込んできます。傍らには、3基の庚申塔がたたずんでいます。説明書きがなく、由緒は分かりません。

旧下河原線

国分寺―下河原を結ぶ「東京砂利鉄道」が、多摩川の砂利を運搬する目的で1910年に開業しました。東京砂利鉄道は1920年、鉄道省に買収され、砂利は神田駅~上野駅の間の高架鉄道建設に使用されますが、翌1921年に営業運転が廃止されます。
1933年、府中に東京競馬場が開設されると翌1934年、競馬場へのアクセス線を通し、東京競馬場前駅を建設して旅客営業を再開し、その後、残る下河原への部分も貨物線として営業が再開されました。
戦争をはさみ、紆余曲折があり、1956年には北府中駅が開業し、1959年には多摩川からの砂利採取が終了します。
1973年、武蔵野線・府中本町駅~新松戸駅間の営業が始まると、国分寺駅~北府中駅~東京競馬場前駅間の営業は廃止となり、1976年、武蔵野線貨物支線として残っていた北府中駅~下河原駅間も、ついに廃止となりました。
下河原駅がどこにあったのか、記念碑のようなものは残っていないようです。たぶん、下河原緑道に面した「社会福祉法人太陽会 わたしの家府中」の前(芝間稲荷神社から南下して、府中郷土の森博物館の裏にぶつかったところを右に80mほど歩いたあたり)ではないかと推測されます。
ここから府中郷土の森博物館正門までのゆるいカーブの道は、下河原線の廃線跡です。
下河原線に興味を持たれた方は、「東京都立多摩図書館 東京マガジンバンクカレッジ 多摩の廃線に関する勉強会:旧下河原線チーム」による「旧下河原線沿線探訪」をご覧ください。当時の写真や運転時刻表なども掲載された詳しい説明が載っています。

府中市郷土の森 観光物産館

府中市郷土の森博物館の駐車場横にある観光物産館では、地元の野菜やお土産の販売コーナーと、レストラン「古都見カフェ」があります。
写真は、「地元生野菜のカレーうどん」です。トマト、キュウリが生で入っていて、美味しかったです。

[区間3]  府中郷土の森博物館

多摩川の土手に隣接している郷土の森博物館は、「館」という名称ですが、ふつう想像する「博物館」ではありません。
約14万平方メートルという広大な敷地に、梅林や滝や芝生広場などがあって、一見、「庭園」を思わせます。

郷土の森博物館の説明によると、ここは「博物館本館、プラネタリウム、復元建築物、公園からなり、全体で府中の自然、地形、風土の特徴を表現し、……野外を含めた「森」全体を博物館として、ふるさと府中の自然と歴史を楽しみながら知っていただける施設」とのことです。
公園部分、復元建築物の写真は、コースの写真(101-歴史をたずね、折々の花を楽しむ:分倍河原駅~府中本町駅 )をご覧ください。
ロウバイ紅白のウメが咲き誇り、サクラツツジアヤメアジサイスイレンハギなど四季を通じて花を楽しめ、夏は池や滝が涼しさを呼び込んでくれます。茶屋もあって、甘いものを食べながらゆったりできます。
博物館本館の常設展示は、府中に国府が置かれた時代、江戸時代の府中の歴史などを、豊富な実物資料だけでなく、大きなジオラマや映像を駆使して分かりやすく解説していて、見ていると時間が経つのを忘れてしまいます。
詳しくは、府中市郷土の森博物館HP をご覧ください。

[区間4]  府中郷土の森博物館~府中本町駅

武蔵野線・府中本町駅まで、1.6kmのウォーキングです。あと一息、がんばってください。
お疲れの方は、府中郷土の森博物館正門から分倍河原駅行の京王バスが1時間に2本出ています。

府中市 郷土の森公園

府中郷土の森博物館の正門を出ると、道路を隔てた反対側にも公園が広がっています。交通公園、市民プール、総合体育館、バーベキュー場などもあるたいへん広い公園です。この一角と府中郷土の森博物館との全体が、「府中市郷土の森公園」です。
帰路は、この公園の外縁に沿って北上します。

三千人塚

分倍河原の合戦で戦死した3,000人を埋葬した塚と伝えられ「三千人塚」といわれていましたが、1955年の発掘調査で、鎌倉時代後期の墓地だと分かりました。府中市観光協会 > おすすめスポット > 史跡 > 三千人塚 参考)

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